少し落ち着いて見ると、俺の下腹部は血だらけ、弓子も同様、シーツも血だらけ。
シャワー浴びると、流れるお湯が血に染まり流れていき、時々白い液も流れていきました。
再びベッドへ行き、血に染まった部分はバスタオルを敷いて横になりました。
何も着けずに終わったこと、弓子も気づいてるはずなのに、何も言わない弓子。
だから俺から今度は言いました。
何も着けてなかったんだけど…
弓子は言いました。
中学生や高校生なら重要なことだろうけど、33と24なら、ね~と笑いました。
痛みに耐えていた弓子にそこまで余裕あったか知りませんが、弓子ももしかしたら俺と同じ気持ちだったのかもしれません。
ホテルの休憩時間が迫りました。
身支度を整えてる最中、俺はもう一回したいと思ってました。
でも弓子はさっさと支度を進めるから、何も言えません。
帰りました。
弓子は部屋へ、俺も二階へと登り部屋に入りました。
しばらくしてトントン、トントンとドアをノックする音がしました。
弓子でした。
晩御飯まだでしょと、弁当を買ってきてました。
それを俺に渡すと、部屋に入ってきたので驚きました。
ここなら時間、気にしなくていいでしょ?
弓子は俺がもう一回したそうな雰囲気を察していました。
女性の方が身支度に時間かかるのを、俺がノロノロ時間かけてること、わかっていました。
部屋で弓子を抱きました。
まだ痛そうでした。
血も止まっていませんでした。
お互い太っていて根暗、だからこそお互い、いろんなこと言い合える仲になりたいと弓子に言いました。
弓子も同調してくれました。
お互いの部屋を行き来し、ほとんど同棲に近い仲になりました。
そしてそれから約一年半後、純白のドレス着た弓子を隣に、純白のタキシードを着た俺が、結婚式場のスポットライトを浴びていました。
職場仲間や友人からは、相撲取り夫婦とバカにされました。
避妊なんか一切してこなかった交際期間。
結婚式、新婚旅行とイベントが終わるのを待っていたかのように、弓子のお腹に新しい生命が誕生しました。
新婚旅行はハワイでしたが、観光ちょっとしては部屋に戻って弓子を抱く、ビーチでちょっと泳いでは部屋に戻って弓子を抱く旅行でした。
ハネムーンベイビーだったかもしれません。
その子も今年、小学校卒業です。
下の子も小学校三年生になります。
姉家族に追い出されなかったら、今の俺はないのかもと思います。
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