いつも酔っている富男さんもシラフでした。
『どうだった?』
千葉さんが多津子さんに振りました。
『若いからそりゃ凄いのなんの。三回目四回目は私もかなり楽しめたからこの先かなり有望よ』
『俺らにもそうゆう時代があったんだよな』
と笑っていました。
私もパンツを履き、和に参加しました。
わいのわいの話しをしてる最中、多津子さんが言い出しました。
『実君からお金とるの止めてくれないかな?』
千葉さんが言いました。
『こいつから仲間に入れてときたんだぜ?』
多津子さんがさらに言いました。
『ってか実君からは私、お金もらえない』
三人は言いました。
『じゃあうちらも金出さないと言ったら?』
『終わるだけ』
多津子さんは突き放しました。
もめました。
多津子さんは今、家賃支払いに困らないくらいの収入はあるて言い、終わらせたいと思っていたみたいでした。
『んでこの若僧とだけは続けるのか?そりゃないだろ』
わいのわいのもめてました。
私は言いました。
『あの多津子さん、俺、授業料だと思って払います。俺も千葉さんや富男さん、重雄さんの仲間なんです。そんなことになったら、俺だけ仲間外れです。そうするとここに住みずらいですから』
黙ってしまいました。
多津子さんが言いました。
『そうね。困ってた私を助けてくれた恩人でもあるし。私、ここ数年でこの人達に百万近く貢いでもらってたわけだし。それで多少余裕ある生活できたのも確か。それに、終わりと言ったけど、まだセックスを楽しみたいって気持ちもあるし。これからは金銭的絡みは無しで。金で身体を売る女は卒業、実君の童貞卒業に合わせて。そうして下さい』
三人はほっとして、さらに喜んでいました。
学生時代の四年、この四人には大変世話なりました。
リーダー格の富男さんには、帰省する金が足りないと言うと、貸してくれたり、千葉さんの現場でバイトさせてくれたり、重雄さんには学校まで車に乗せてもらったり。
多津子さんはセックスはみっちり仕込まれたほか、風邪で寝込んだりしたとき看病してくれたり、私が金ないとき、夕食ごちになったり、バイトの弁当作ってくれたりと。
学校卒業し、地元に引っ越すときも手伝ったくれて、駅まで見送りにきて泣かれるし。
卒業後、オンボロアパートは取り壊すことになったと多津子さんからハガキがきて、みんなバラバラになると聞いて以降連絡はありません。
懐かしい思い出話しです。
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