「もっと飲まないと、言えない(笑)」
叔母はそれまでもけっこう飲んでたと思うのに、すぐにコップを空にして、そのたびに冷蔵庫へ行かされた。
華子さんも付き合って飲んでいて、ふたりともけっこう酔っていた。
言わなきゃダメ?ともったいぶってたが興味なさそうにしていると、
「もう興味ないの?生意気ねーじゃあ、もっと面白い話しする?」と絡んできた。
「じゃあさ、タクのこと教えてよ。ねぇ、ホントは誰とセックスしたの?」と叔母が聞いてきた。
「もう止めなって。巧くん困ってるじゃない」と華子さんが止めたけど、
「だって、じっと見守ってたのよ?そんな可愛い甥っ子の童貞取られちゃうなんて悔しいじゃない」
とケラケラ笑ってた。
僕が困ってると、
「それじゃね、先におばちゃんたちの秘密教えるから」と言うと叔母がそっと耳打ちしてきた。
「あのね、おばちゃんさ。結婚して旦那も子供もいたのに、他の人とセックスしちゃったの」
普段の厳しい叔母では想像できなかったが、今はそうかもとか思った。
直接的には言わなかったが、いなくなった母が不倫していたことを罵る言い方してたので、ずっと男女交際に潔癖な人だと思ってた。
だけど、横にいる叔母はエロエロで、あんな簡単にフェラチオをしてきた。
「あーあ、言っちゃった」
とまた新しいお酒の蓋を開けた。
「ねえ?なんて言ったの?」と華子さんが聞いてきた。
すると、おばさんが
「えー、華が男の子とセックスしちゃったって話」と笑いながら言った。
華子さん、やっぱり喋ったんだ。
叔母がパンツを見せているときから、そんな気がしてたけど。
華子さんは顔を真っ赤にして、
「絶対言わないって言ったじゃない」と叔母に怒った。
「いいじゃない。今日のことは皆の秘密なんだから」と叔母はいうと、
「じゃあ、代わりにおばちゃんの秘密見せてあげる。ほら?今日こんなエッチなの履いてる」とスカートをまくり上げた。
真っ白い太ももと、腰に紐が食い込むほど小さい薄い紫のスケスケなパンツ。
「もっと見たい?あとでね」と耳元で言った。
「次、華の番ね」と叔母がいうと、
「もう言ったくせに」と怒った。
叔母は華子さんにそのときのことを詳しく聞いてきたけど、華子さんはもう言わないとそっぽ向いた。
「いいよ、じゃあタクに聞くから。ほらアンタの番よ。誰とセックスしたの?」と叔母が聞いてきた。
すごく困って華子さんを見ると、
「ねぇ、言ってもいいよね?巧くん、可哀想だもん」と華子さんが言った。
「ダメ、ちゃんとタクの口から聞かないと信じないから。ね?ホントのこと教えて」
喉がカラカラになったので、ビールを少しだけもらうと近所の人としたと言った。
華子さんを見ると、俯いてた。
「ちゃんと言って。若い子?もしかして、もっとおばさんとか?まだ続いているの?」と嬉しそうだ。
その人はずっと優しくしてくれて、憧れてて、もう会ってくれないけど今でも好きだ、とと言うと、叔母は
「何よ、おばちゃんだってずっと面倒見てたし、こんなに可愛がってるのに」と文句を言った。
「ゴメン、おばさん、つい喋っちゃって」と華子さんが謝ってきた。
「もう、バラすの禁止だって。ちゃんとタクから聞きたいの?初めての人って誰?」
知ってるんだ、ホントのこと全部。
『華子さん』
すごく気が楽になった。
「華にどんな風に誘惑されたの?」
僕は誘惑されたとは思ってなかったので、無理やり華子さんをレイプしたというと、叔母は頭を抱いてきて
「いいのよ。華だって、もう許してるんだから」
「私だって、巧くんが無理やりなんて思ってないよ。おばさんが悪かったんだから」と華子さんが言った。
「ホントは華から誘ったのよね」と叔母がいうと、華子さんがしょんぼりして
「ゴメンね、おばさん、すごくすごく嬉しかったの。だけど、いつかバレちゃうから」と謝った。
今日のことは三人の内緒と、約束すると皆で残った料理とお酒を空にした。
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