最上階まで上がり、エレベーターの扉が開く。
俺は静香のリードを引きエレベーターから降りる。
「えっ、何ここ?」
降りた場所は、一畳程のスペースしか無く、真っ白な壁にマンションのようなドアが真ん中にあるだけの殺風景な空間だった。
「ねぇ、何なの?帰るんじゃなかったの」
今まで浮かれていた静香の顔が不安そうに曇る。
俺は黙ったまま、ドアの横にあるインターフォンを押す。
“はい”と女性の声が返事をする。
「えっ?どういう事?新しい女?」
女性の声に、俺に瑞希の他に女が出来たと思ったらしい。
相手の女性に、先輩の紹介だと名前を告げると、どうぞという返事と同時にカギの開く音がした。
ドアを開けて中に入ると、室内は薄暗く、ボックス席がいくつも有り、様々なカップルが淫らに絡み合っている。
しかも、どのボックスも複数でやっている。
さらに、ミラーボールが輝く中央には円形のステージが有り、そこでは女王様とM男のSMショーが行われていた。
先輩の店が休業中だからと、誘われた場所がこの店だった。
ハプニングバーというヤツだ、しかもSM色の強いかなりハードな店のようだ。
ママらしき女性に、中央のステージ脇の席に案内された。
その女性は、露出の多いボンテージ姿で、全身にタトゥーが施されている。
股間には、極太のぺニスバンドが装着されている。
席に座るなり、静香に女王様のビンタが飛んだ。
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