「ど…どういう事?……」
立ち尽くしていた静香がやっと発した言葉。
俺は、静香が何を思っているのか考えた。
嫉妬?いいや、新しい女が出来て捨てられる絶望?
もしかしたら、知らない女のオマンコに入った臭いチンポを掃除させられるマゾの期待?
「う~ん、もう朝?」
静香に背を向けて俺の胸で寝ていた瑞希が起きた。
「あ、静香ちゃん、おはよう」
後ろの気配に、瑞希も静香に気が付いた。
静香の表情が一変する。
「え?瑞希なの?どういう事?」
目の前の全裸の女が瑞希だとわかり、狼狽える静香。
「静香ちゃん、私ね、拓ちゃんの彼女になったの、初めて彼氏が出来たんだよ、エッチも凄かったし」
今どきの女の子って、こんなものなのかて思う位、屈託のない笑顔で、それも真っ裸のこんな格好で答える瑞希。
「そういう事らしい(彼女にするって言った覚えはないんだが)」
俺は続けて、声を出さずに静香に向かって言った。
(お前はもうお払い箱だ)
俺の口の動きで、何を言われたかわかったようだ。
そして、追い打ちをかけるように、何も知らない瑞希が俺にキスしてきた。
静香の顔は青ざめ、よろよろと俺の部屋を出て行った。
着替えて食卓に向かう。
パンをかじりながら、瑞希は兄貴にも俺の彼女になったと嬉しそうに報告していた。
それを台所から睨みつけてる静香の目から涙が零れていた。
本当に今どきの娘だった、瑞希は。
俺が止める間もなく、兄貴にまで俺とセックスしたことを話しているのだ。
俺は、ちゃんと責任とれよと、兄貴にしこたま怒られたが、瑞希が自分から迫ったと言ってくれた。
俺も、ちょっとだけ言い返した、兄貴たちが瑞希にあんなもの見せつけるからだと。
自分たちのセックスを見て、瑞希が我慢できなくなって俺のところに来たのがわかって黙ってしまった。
「大丈夫だよ、兄貴、ちゃんと大事にするから」
俺はわざと静香に聞こえるように言った。
瑞希はそれを聞いて、大喜びで俺に抱きついてきて、思わず手に持ったコーヒーを溢しそうになった。
幸せいっぱいの瑞希を見て、耐えられなくなったのだろう、静香は台所を出て行ってしまった。
今日は瑞希の部屋の荷物が届く日、瑞希の部屋の片づけに向かう。
もちろん静香も一緒に……
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