母は手に職を持っていました。そのため、赤ん坊だった私は、ほとんど祖母が面倒をみていたと言います。
祖母が大好きだったかは、今ではよく分かりません。ただ、子供の頃にはいつも一緒にいたことは事実。
私が手を出せば、がま口から50円とか出してくれるんです。
挙げ句に近所の駄菓子屋まで連れていくのですから、やはり好きだったのでしょう。
そんな私も中学生になると、祖母から離れてしまいます。親離れみたいなものでしょうか。
話をすることも面倒な年頃です。祖母を、どこか疎ましく思っていたとも思います。
祖母の背中から手を回し、初めて祖母を抱きました。抱くというには大袈裟、手を動かすことも出来ず、じっとしているだけ。
祖母の身体はガリガリに細かった。それと温かく感じた。背中に顔をつけて、身体を引っ付けるのです。
そこで、匂って来たのは異臭。祖母には昔から、婆さん臭がありましたので。
その時、私がどこまでのことを考えていたのかはよく分かりません。本能として、祖母の浴衣の胸元に手を掛けたのは事実。
しかし、それがあまりに簡単に脱げていってしまうのは、たぶん想定にはなかったと思います。
意図も簡単に浴衣は剥がれてしまい、背中を向けて寝ている祖母の身体は一瞬にして全裸となるのです。
もちろん、腕に浴衣は引っ掛かってはいますが、何も着ていないのと同じです。
私はこの時。初めて強く祖母の身体を抱き締めました。もう、若さと勢いだったのでしょう。
気づかれてもいいとも思っていたと思います。
抱きついた私は、訳も分からずに祖母に身体を擦り付けていました。そして、これほど人を強く締め付けた覚えもありませんでした。
男として、興奮してたんでしょうねぇ。
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