寝る前に、浴室でタンポンを抜いて匂いを嗅いだ。
アソコから抜いた綿の塊は、経血で膨んだ物とは異なり、それほど汚れてはいないものの、親子の交わりという罪の報いか、臭い。
アソコから滴り落ちる用済みになった体液を、シャワーで洗い流し、汚れた膣を洗浄した。
養母に気付かれないよう、養父の残り香を洗い流す。
背徳の証拠隠滅。
養父とは、あくまで親子と割り切って、男と女の愛情は無い。
私達姉弟の恩人である夫婦は、愛し合いながらも、子宝には恵まれず、その一人が子孫反映の本懐を遂げられないまま、この世から亡くなりそうな現実に、私は同情して養女になる事を決意した。
血の繋がった弟と、男と女の関係になった罪の報いと、自分へ罰を与えるつもりかも知れない。
お世話になった夫婦への恩返しに、養父の遺伝子を、後世に遺し、最愛の夫を看取る養母の悲しみを癒すのが、恩返しで罪滅ぼし。
それが罪を重ねる事だとは、理解している。
元より、弟に恋をして、愛し合った時から、私は死んで地獄に堕ちる覚悟は出来ている。
でも、母親になって子供や恩人の思いを紡ぐ未来が、私の生きる意味だと思うし、私が生まれた意味だと思う。
自己満足だけど、後悔したくないから、自分の望む人生を、自分で築いて生きる。
それがワタシ。
おしまい
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