午後になって、検査結果が出て、叔父夫婦から、主治医に入院を勧められた、と連絡が来ました。
「病室はあるの?」
「今は空いてるベッドは無いんだって」
と涙声で話す叔母に、
「ちょっと待ってて、私が知り合いに掛け合ってみるから」
と言って電話を切ると、急いで弟の嫁に電話を入れました。
「お父さんの病院で、叔父さんを診て貰えない?」
必死に事情を説明したら、
「分かりました。父に聞いてみます」
「お願い、叔父さんは私や弟の恩人だから、助けて!」
「大丈夫です。安心して私に任せて下さい」
と言ってくれた。
しばらくして、
「直ぐには無理だけど、来週末には退院や転院でベッドに都合がつきそう」
と言われ、急いで叔母に伝えると、泣きながら
「ありがとう」
と何度も言われた。
紹介状や必要書類があるらしいので、義妹の実家の連絡先を伝えた。
用件を伝え終えると、電話に叔父が出た。
「りんちゃん、ありがとう」
一言のお礼に、涙が溢れて、私は何も言えなくなった。
「大丈夫だよ。心配をさせてすまなかった。きっと治して見せるから、安心して」
「うん、パパ、私家で待ってるから」
と言ったら、叔父の笑う声が聞こえた。
言い間違いじゃない。
年末年始に叔父には養子に入る事は伝えていたけど、「パパ」と呼ぶのは、今日が初めて。
「嬉しいけど、出来たら、お父さん、って呼んでくれないかな?」
と照れ笑いしていた。
「お父さん、愛してる」
って言ったら、叔父さんも泣いちゃった。
「お父さんが泣いたら、ママも心配するから、泣かないでね」
と言って電話を切った。
まだ、何も問題は解決してないけど、少しスッキリした。
たまには、泣いてみるのも、悪くないと思った(笑)
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