結局、それから一週間、一度も目を覚ます事無く父は他界した。
私が大学4年の梅雨時期だった。
告別式やら何だかんだと実に慌ただしく、自分の意志に反して時間が過ぎ、
気が付けば一ヶ月以上の時間が経っていた。
まだまだ片付けや雑用など、やる事が多くあったので大学を1年休学する事にした。
早苗さんや祖父、祖母は反対したけど、この状況で家を離れるわけには行かないと思ったから
そのまま押し通して私の休学が決まった。
その後は、父親の会社への挨拶や保険金の手続き、銀行の手続きや相続やらと本当に面倒な事が
多々あって早苗さんとあちこち走り回って、落ち着いてきたのはもう秋の入り口だった。
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