美代子が卒業して1年半が過ぎ自分の記憶の中から美代子の存在は消え去っていた
そんなある日飛び切りの美少女が入所して来た
美代子の入所した日以来の騒めきが起こった事務所だった
少女の名は結衣・18歳高校3年生
美代子の一人娘だった
結衣は美代子の言い付けを守り終始自分を指名しての技能教習を続けた
美代子に似て真面目だったが若さなのかの見込みは早かった
教習中の他愛もない世間話で
「先生がお父さんだったらなあ」
と何度も言われた
結衣は父親の記憶がない程小さい頃に父親と死別していて美代子が一人で育て上げた娘だった
美代子は美人でドストライクだったのは事実だが
それ以上に大人びた顔立ちで屈託のない明るい笑顔の結衣をいつの間にか女として見ていた
結衣は順調に教習を進めアッと言う間に卒業し軽く『結衣ロス』状態になりかけた
結衣が卒業した日の夜間教習を終え着替えをしていたら事務所に自分宛ての電話が入ったと上司から言われた
美代子だった
結衣の卒業祝いの食事の誘いだった
断る理由も見つからないのと結衣に会える嬉しさで待ち合わせ場所へと向かった
指定された店に入ると大きく手を振る美代子がいた
既に9時近い時間だったので結衣は先に帰宅していた
テーブルには結衣が食べた食器が並んでいた
美代子はワインと摘まみだけだったので食事を共にした
教習生の頃の思い出や結衣の話題で盛り上がった
自分は自家用車だったので素面だったが美代子は相当酔いが回っていた
店を後にすると腕に抱き付く美代子
離婚後2年を経過し初めて女性に甘えられた
『これが結衣だったらな』と心に思いながらも嬉しかった
真っ暗な人影のない駐車場で自家用車に美代子を乗せ自分も席に着いてシートベルトを締めた途端美代子の両手が自分の顔に伸び同時に唇を重ねてきた
大胆に捻じ込まれた美代子の舌が自分の口の中で大暴れ
『結衣ゴメン』と心で叫び暫くキスを楽しんだ後自家用車を走らせホテルへ向かって一夜を共にしてしまった
本当か嘘か詮索しなかったが『亡夫しか知らない』肉体は張りが失われていたと思われるが大胆かつスケベに自分を受け入れた
以来交際が始まり大人のデートを重ねた
結衣も美代子と大人の付き合いを理解し2人をバックアップしてくれた
時には昼間に結衣も一緒のデートもした
父親を知らない結衣は美代子以上に自分に懐いていた
結婚する事になり結衣と養子縁組する事も決まった
美代子・結衣母娘の名字が変わる前最後の土日に3人で温泉旅行する事となった
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