少し気が多い私なりに、木曜にもなると気が気ではいられなくなっていました。
彼とは頻繁に細かい打ち合わせなどを織り混ぜながら頻繁にLINEでやり取りしました。
義母が未だにセックスに興味があるのかどうかも、私は何も分かりません。
そもそも義母は下ネタを絶対に話さないので、セックスまでたどり着くには相当の時間と労力を使うだろうと予想していました。
昔、付き合った人じゃないと絶対にしないというような話を義母が話していた事を思い出し、セックスが目的とは言え、彼に面倒ではあるが、とりあえずカップルになって、食事やあそびに行ったり、普通のカップルとして付き合って欲しいという趣旨を伝えました。
彼にかかった費用はレシートを持参すれば全て
払うという事と、そして、どんな些細な事でも逐一LINEを送って欲しい事もお願いしました。
彼は自身に出費が発生しない事を確認すると快諾しました。イラッとしました。
そしてついに決戦の金曜日。私は妻に内緒でこっそり有給を提出し、会社を休みました。
鼓動をドキドキバクバクさせながら行きつけのネカフェに車を走らせ、そこで待機しながら彼とLINEのやり取りを始めました。
彼も流石に少し緊張している様子でした。
彼から、今スーパーの駐車場着いたッスよ。とLINEが。
そのLINEを確認すると、モワァーッと鈍く胸が苦しくなりました。
すると、また彼からLINEが来ました。彼も緊張している様子で、流石に語尾に『ッス♪』はありませんでした。
いました。ちょっと買い物して、人が居ないとき狙います。レシート貰っていきます。
その買い物の分も…?と彼の姑息さに内心イラッとしましたが、そんな事はどうでも良いぐらい興奮と不安と期待が入り交じっていました。
10分、20分…彼からLINEが来ません。
彼のLINEが待ち遠し過ぎます。
40分ほど経過した後に、そわそわしながらタバコを吸っているとLINEが鳴りました。
私はガバッと身を起こし、焦りながらLINEを開くと、やっと彼からのLINEでした。
電話番号とメルアド聞いたッスよー♪
正直、よっしゃー!とはなりませんでした。
あんなに私をコケにした義母が、初対面のチャラいどこの馬の骨かも分からない男性に電話番号とメルアドを教えてしまった事実に、言い様のない嫉妬心がメラメラと沸いてきたのです。
ですが、彼にはLINEで、よっしゃー!と一言だけ送りました。
すぐに彼から返事が来ました。
葉子(仮名)って言うんスね!かなり良い感じッスね♪
義母の名前をいきなり呼び捨てにする彼に再び苛立ちと嫉妬心が入り交じりました。
私は冷静を装い、彼に、よくやってくれた!○○くん!と送りました。
そして皮肉っぽく、まぁこれからかなり時間と労力が必要となるけど、挫けずに頑張っていこうね!と続けると、彼から意味深な返事が来ました。
俺が伊達におばさんキラーを名乗ってると思いますかぁ??
直感で、嫌な予感がしましたが、彼に再び返事を返しました。
どういうこと??
すると、次の彼からのLINEに衝撃的な内容が彼からの書かれていました。
終わってからちょっと一緒にメシ行ってきます♪
嘘だろ…私は方針状態になりました。
やっぱり顔のまずい男は顔の良い男に勝てる事は出来ないんだなぁと心から思った瞬間でした。
モヤモヤとした心から彼にLINEを送れなくなってしまってから義母の仕事の終わる時間になってしまっていました。
しかし、向こうからも報告がなく、気になって仕方ないのですが、要は好きな女を取られた中坊のような気持ちになり、変なプライドが邪魔をして彼にLINEを送れずに居ると、かなり遅れて彼からのLINEが。
今日、お母さん遅くなりますよ。
とのLINEに、頭をバットで叩かれたようになりました。
それに追い討ちをかけるかのように、嫁からラフなが来ました。
○○○(私)、今日お仕事遅くなる?
苛立ちながら、何で??と返すと、また嫁が、お母さん今日会社の人とご飯食べに行くんだって。だから早く帰ってきてくれない?
頭が真っ白になりました。
あんなに期待していたのに、実際に取られてしまうと嫉妬以外、なにも残りませんでした。
嫁のLINEは無視して、気持ちを切り替えて、彼の機嫌を取りつつ、動画を撮影して欲しいという気持ちとは裏腹にどうしても彼に負けた気がして、彼にLINEを送れずにいました。
オメーから報告して来いよぉ!!!!と今にも発狂しそうでした。
とりあえず嫁が心配するので、肩を落としながらも、ゴメン、今日俺も会社の飲みだったんだわ。言うの忘れててゴメン。
と送り、事なきを得て、方針状態のままくわえタバコでボーッとしていました。時間だけが過ぎて行きました。
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