続きです。
もう一年と少し前のことなので、会話や細かい描写は少し違うかもしれませんが、思い出しながらなるべく忠実に再現したいと思いますので良ければお読みください。
美咲の部屋でどの位時間が過ぎたでしょう…
やっと少し落ち着いた美咲に「お母さんには正直に話して」と、声を掛けました。
美咲は重い口を開いて、「春休みに入った次の日にお兄さんが私の部屋に来て、無理矢理……」もう、次の言葉も出てきませんでした。
私は、「お父さんにも話すわよ」っと言うと、「イヤ…」と一言だけ言って身体を震わせてまた泣き出してしまいました。
私はしばらく休みなさいと言って部屋をあとにしました。
夕食前に珍しく健一さんが帰ってきて「親父には言うなよ!」と、私を脅してきました。
私はひとついえ、一番気になっていた事を聞いてみました。「あのぅ健一さん、そのぅ…避妊はちゃんとしてたはよね?」と
娘にはどうしても聞けなかった事を
「したよ!ちゃんと外に出したよ!」「えっ、それって…着けなかったの?」「そんなもの無いしな!」
最悪です。私は健一さんの頬を殴りました。
「何するんだよ!てめえ」「孕んだら産めばいいだろ!」そこへ、義両親が畑から帰ってきた車の音がしたので、健一さんはまた、出掛けて行ってしまいました。
私はしばらくお休みをもらう為にパート先に連続をして夕食の準備に
娘とはまた明日誰もいない時に話をしてこの先のことを考えないとと思いながら…
結局は主人には何も言えずに朝を迎えました。その日、娘も実家に遊びに行きたいみたいとだけ言って送り出しました。
春休みが終われば娘も高校生です。
娘もやっと高校に慣れた4月の中頃になってまた、娘の様子がおかしい日が続きました。
健一さんはあれ以来あまり家にも戻らなくなって主人にも叱られていました。だから、まさか…とは思っていましたが…
娘の悩みは他の事だったみたいです。
そうです、恐れていたことが…
娘の生理が遅れているみたいだったのです。
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