今年の仕事納めの日、課長の送別会をする事になった。
午前中に大掃除をして、夕方から、送別会を…
『久保田君、平木さんも呼んでくれないか』
『了解しました。課長、でも、電話番号知らないんですが…』
『ん、そうかぁ~あっ、携帯番号は変わってないそうだよ』
『そうでしたか…じゃあ、調べて連絡します』
調べる必要などない。
まだ、私の携帯には、残っているはずだ。
削除した記憶がないからである。
石橋で登録してあった。早速電話を…
『はい、平木です。久保礼、どうしたの…お誘いの電話かな、久しぶりに、燃えましょうかウフ』
『ミキティー、バカな事言わないでよ。お誘いには間違いないけど、課長の送別会だよ』
『な~んだ残念…で、場所と時間教えてよ』
場所と時間を告げて、電話を切った。
17時から、全員参加で始まった。
課の飲み会で、全員が出席するのは初めてだ。
勿論、ミキティーも、出席をした。
1時間半位でお開きになり、二次会に行く者、帰る者、それぞれである…私は、課長を途中の乗り換え駅まで送る事に…
香菜が近より…
『礼ちゃん、二次会に行っていい、梨香さんも一緒だから…』
『あ~いいよ。梨香は今日、どうするんだ』
『自分の部屋に帰ろうかと…大分空けたし、明日、大掃除しないと…』
『香菜、一人で帰れるのか…あんまり遅くなるなよ。美代子さんが…』
『礼ちゃん、いつまでも子供じゃないんだからね、全く~』
『はいはい、じゃ、行ってらっしゃい』
香菜たちと別れて、駅に歩いていると、私を呼ぶ声が…ミキティーだ。
『私も、ご一緒させて下さい。方向同じなんで』
三人で電車に乗り込む。課長の乗り換え駅に着いて、課長を見送り、戻ろうとすると…
『久保礼、家に寄ってかない。すぐそこだから』『えっ、でも…』
『どうしたの、誰もいないから、遠慮しないで』『子供は、美幸ちゃんだっけ…どうしたの』
『美幸は仙台よ。来年3月、小学校卒業なのよ。中学から、こっちの学校に通わせるの』
『へぇ~もうそんなになるんだね』
『そうよ…4年が経つんだよ。早いような、遅いような…』
遠くを見つめて歩いていると、マンションの前に着いた…
『ここよ。着いたわよ』『へぇ~凄いなぁ、こんな立派なマンション…』『さぁ、入って入って』
入口には、テンキーがついていて、暗証番号を入れてドアが開く。
セキュリティーがしっかりしている。
部屋の前に着いた。
入口は、ダブルロックになっていて、鍵を開けながら…
『全く、面倒なんだから…まぁ~安心だけどね』『ミキティーのような、面倒くさがりには、向いてないのかなアハハ』
『なによ、失礼な…』
中に入って驚いた。
間取りは、2LDKだが、リビングが広く、カウンターキッチンである。美智子のマンションの、部屋が1つ無いのと同じ造りである。
『久保礼、まだなにも揃ってないけど、冷蔵庫からビール出して飲んでてね。私、シャワーしてくるから…』
そう言って、リビングの隣の部屋に入り、入口の戸を開けたまま、服を脱ぎ、裸のままバスタオルを手に、出てきた。
私は、目を背けたが…
『どう、4年振りの私の体は、恥ずかしがる事ないでしょ。もう何回も見てるし』
『あのねぇ、そういう問題じゃなくて…』
そこまで言ったところで、抱き付いてきて、キスをしてきた…
『久保礼、一緒にシャワーしよう…昔みたいに、そして、体の隅々を洗ってよ…昔みたいに』
もう、理性は吹っ飛んだ。裸になると、ミキティーと浴室へ…
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