『礼ちゃん、どうして、どうして打つの』
『当たり前だろう…何も、相手名前まで言うことないだろう、このタイミングで』
『じゅぁ、何時ならいいの、教えてよ』
『何時って言われても』『そうでしょう…何時までも黙ってるわけいかないのよ。香菜だって結婚するのよ、礼ちゃんと』『そうだけど…』
『何時までも、何時までも、お父さんなんて言ってちゃだめなの』
『言ってる意味がわかんないけど、俺には美代子の嫉妬心しか…』
『それもあるけど…父親離れしなきゃならないの。それに、大人になって欲しいの』
母親としての一面を見たが、納得しがたい。
娘の結婚相手と関係を持ちながら、娘の心配したり、自分が浮気してるのに、旦那の浮気を浮気に嫉妬している…
理解しがたいが、どうしょうもない事だ…
『礼ちゃん、ほっぺ痛かったからね』
『これでも、手加減したからな』
『礼ちゃんのバカ…ほんとに痛かったんだら』
私の胸を、拳で叩きながら、顔を寄せてきた。
キスをしようとすると、咳払いがして、梨香が…
『お二人さん、何してるんですか、全く…』
『あ…梨香、香菜は大丈夫か』
『大丈夫、落ち着いたみたいよ』
『梨香ちゃん、ありがとね…』
『いえいえ、ところで礼ちゃん、だめじゃない、女性に手をあげちゃ…』『いいのよ、私も言い過ぎたかもしれない…』
『でも…この人、かっとなると直ぐに』
『まぁ~、梨香ちゃんも打たれたことあるの』
『ありますよ。何回も』『礼ちゃん、か弱い女性に手をあげちゃダメ』
『あのねぇ~、か弱い女性にでしょ、お二人さんの何処が、か弱いんだよ。図太い神経してぇ…』『まぁ~失礼な、ねっ、梨香ちゃん』
『そうですよ…』
『はいはい、そうでしたね。香菜を見てくる』
二人は顔を見合わせて、笑っていた。
部屋では、目を腫らして香菜が、ベッドの上に座っていた…
私の顔をみるなり、抱き付いてきた…
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