不思議な顔で私を見ていたが、思いだしたかのように…
『あっ、香菜さんの旦那さんですよね』
『え…まだ、籍は入れてませんがね』
『そうですか。それはそれは、ふ~』
大きなため息を一つ吐いて、安心したような顔になった。
美代子も、身支度を整えて出てきた…
『まぁ~佐藤さん、もどられたのですね。お帰りなさい』
『はい、昨日、成田に着きました』
『玄関先ではなんですから、どうぞ、お上がり下さい』
美代子が応接間に案内して、私に相手を頼み、部屋を出ていく…
『いゃ~びっくりしました。男性の方の声がしたので…』
『あ~、それで不思議な顔をしてたんですね』
『失礼しました』
『いやいや、で、お一人で戻られたのですか』
『はい、部長は知っての通り、来年の9月には、なんとか…』
『そうですかぁ~』
あえて、石塚仁美の事は聞かなかった。
美代子の事だから、必ず聞くに決まっている。
美代子がコーヒーセットを持って入ってきた…
『佐藤さん、お疲れさまでした。コーヒーで良かったかしら、それともアルコールにします(笑)』『昼間からですかぁ』
『いいじゃないですかぁお休みでしょう』
『はい、私はもう、来年まで休みです』
『まぁ~いいですこと』
出張中、休みが取れなかったため、浩司の配慮で、休みになったらしい…
『じゃあ、遠慮なく頂きます』
『若いんだから、遠慮しちゃダメよ。礼ちゃんも飲んだら…』
『昼間だけど、飲むか』『なに言っての、休みの日はいつもでしょウフ』
私と美代子は、キッチンへ、お酒準備に行った。
『礼ちゃん、あんまり飲まないでね』
『どうしてだよ』
『だってぇ、私…』
抱きついてきて、ジャージに手を入れてきた。
急いでいたので、パンツは穿いてない…
『美代子、止めないか』『欲しくなっちゃったぁ~』
美代子を払いのけて、ビールと、ちょっとしたツマミを持って応接間に…
『佐藤さん、お待たせ。今、ちゃんとしたの作ってるから、これで…』
『いやいや、なんかご面倒かけまして…』
二人で乾杯をして、飲み始めた。
しばらくすると、美代子が料理を運んできて、一緒に飲んだ。
『佐藤さんは、おいくつなのかしら…』
『私は、28です』
『ご結婚はされてるんですか…』
『独身です。情けない事に、彼女も居ません』
『まぁ~それじゃ、お食事大変でしょう』
『え…殆ど外食です』
『じぁ、今日はいっぱい食べて、飲んでね』
美代子は佐藤にどんどん注いでいる。
佐藤も、返してくる。
かなり酔いが回ってきて、美代子の目が座ってきている…ヤバイ、これ以上飲んだら、その時…
『ところで佐藤さん、石塚さんも戻られたの』
『石塚は、少し延びますねぇ~。後、2ヶ月位ですかねぇ~』
『そぅ~女性なのに、大変ですね』
『はい、でも…部長が優しい人で、面倒見が良い人なんで…』
美代子の顔が、くもりだした。
変な空気を感じたのか、佐藤が、礼を言って帰り支度をしている。
二人で玄関まで送ると…
『あっ、忘れるとこでした。これ、部長から預かったものです』
玄関に置いた紙袋を差し出した。
美代子は受けとると…
『礼ちゃん、佐藤さんを駅まで送ってあげたら』『あ~そうしますよ。帰りに何か買ってきます』『お願いね』
私と佐藤は歩きながら…
『不味かったですかねぇ~奥さま、感ずいていらっしゃるんですね』
『そうですよ。成田を出る時、石塚さんに、あっちの面倒もお願いしますって言った位だから…』『そうなんですかぁ…』『ま、事実なんだから、しょうがないでしょ。ところで佐藤さんは、どいしてわかったんですか』『あ…会社内で、知らない人居ないですよ』
『へぇ~そうですか』
佐藤と話ながら、駅まで送った。
佐藤から、詳しく聞くと、一つ部屋を借りて、佐藤が住んで、浩司と石塚は一緒にいるという…
男ってなんで…と自分にも言い聞かせた。
スーパーマーケットの前で、美代子に電話を…
『もしもし、何買ってけばいいの』
『ビールとチャウハイでいいよ。食べ物はいっぱいあるんで、あっ、今どこ…』
『駅の傍のI・Yだよ』『そっかぁ~わかった、ちょっと待ってて』
『いいよ来なくて、言えば買ってくよ』
『男には、買いづらい物よ、大丈夫…』
『やっぱり待ってる』
10分位できた。
下着と、薬局コーナーに寄って帰ってきた。
『礼ちゃん、今何時』
『まだ、3時過ぎたばかりだよ』
『そっかぁ~まだ時間あるね』
『どうしたんだよ』
『今日ね、美智子のマンションで、食事会するのよ。だから、香菜たち戻らないの』
『食事会って…昨日のようにならないだろうね』『あら、嫌なの素敵な女性四人が、裸で居るのよ。最高でしょう』
『そうだけど…素敵過ぎて、勃起しちゃうテヘ』
『いいじゃない、立派なんだからウフ』
ジーンズのベルトに手をかけてきた。
佐藤を送るとき、履き替えたが、パンツは穿いてなかった。
ベルトが外され、ファスナーも下げられ、ジーンズを脱がされた…
『イイコね。一緒にシャワーしましょね』
『美代子、お前なぁ~』『いいじゃない、シャワーしましょ』
浴室に、手を引っ張られて連れて行かれた。
裸にされ、美代子もスカートを下ろす…
パンティを穿いてない…セーターとブラウスを脱ぐ、ブラも着けてない…
『美代子、お前なぁ~ノーブラノーパンでいたのかぁ…』
『そうよ。いいじぁない、服も、スカートも着けてたんだもん。礼ちゃんだってそうじゃない』
二人は、呆れた感じで、笑いながら、予め美代子が、浴槽にお湯を入れていたので、入った…
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