寝室の押入れ中から、段ボール箱をだして、リビングに置いた。
『うわぁ~、なにこれ、要らないもの…』
『3年前に片付けしたっきりだからなぁ~』
『あっ、もしかして、私が居候する時かな』
『そっかぁ~梨香先輩、ここに住んでたんだぁ』『毎日じゃないよ。週5だよテヘ』
『テヘって…週5は毎日とかわりませんよ~だ』
ベッドに腰を降ろして、笑ながら話していた。
ふと、香菜がベッドを見つめてため息を…
『香菜、どうしたの…』『ここでぇ、礼ちゃんと梨香先輩が…』
『なに考えてんだ、全く…バカかアハハハ』
『さっ、香菜…今は違うんだから。ほら、片付け、片付け』
梨香が幾つかの段ボールを開けて、要らないものを私に聞きながら、分けていく。
香菜は、要るものだけを、空になった段ボールへ入れている。
2時間位で、ある程度片付いた。
時間は6時を回っていた…
『香菜、それじゃ行こうか』
『じゃ、礼ちゃん、行くからね』
『ありがとう。後で、なんかご馳走するから、気をつけて帰れよ』
二人を送り出して、風呂の用意をして、買い物に出掛けた。
帰って来ると、照明がついている…(消して出たはずだが)鍵を開けようとすると、施錠されていない(ははぁ~さては、かなだな)そう思い、ドアフォンを押す…
『こんばんはー』
応答がない。まさかと思い開けようとすると…
『礼ちゃん、私』
美代子がドアを開けた。
『ダメじゃない、また鍵かけないで…しかも、留守にして、私が泥棒だったらどうするの』
『えっ、鍵かけたつもりなんだけどなぁ~』
『かけてないから…』
『ん…ま、美代子も、泥棒とかわらないか』
『えっ、なんでよ』
『娘から、婚約者の体を盗んだんだからな』
『えぇ~酷~い。婚約者が母親の体、弄んだんでしょ~』
そっちが先だから…とかふざけ合いリビングへ…
『礼ちゃん、なんか着る物ないかなぁ』
『あっちの部屋に、スエットあるから…』
美代子は部屋にいく…
『どこ、わかんない。ちょっときて』
部屋に行くと、下着姿で探していた。
『ここだよ』
クローゼットからスエットの上下をだし…
『そうだ、引き出しの中、見てごらん』
『なにかあるの』
『見てみりゃわかるよ』『うわぁ~ブラとパンティだ。礼ちゃん、女装趣味あるの…』
『なに言ってんだよ、どっかの母娘が、洗濯機の中に放り込んだやつ…』『へぇ~、そんな母娘いるんだぁ~フフ』
『いるんだよ。美代子の二組あるからね』
『丁度良かった。今日の着替え出来て…』
そう言って、ブラとパンティを脱いで、裸にスエットを着た。
また、ブラとパンティを洗濯機に…
『美代子、頼むから止めてくれよ。香菜に見つかったらどうするのぉ』
『大丈夫、明日持って帰るから』
『明日って…今日泊まるつもりなんだ』
『だめぇ~いいでしょう…ねぇ』
抱きついて、キスをしようとしてきたが、かわして…
『わかった、とにかく夕食にしよう』
『ふん、意地悪…』
キッチンに立つと、冷蔵庫の中にあるもので、簡単に作った。
料理は手際よく、味付けも、申し分ない。
後ろ姿を見ていて(香菜の母親でなかったら、今頃は…)などと思いながら、ムラムラしてくる私だった…
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