『礼二君、ちょっとお願いがあるんだ…』
『なんでしょうか』
『他の人には頼めない事なんだよ』
真剣になってきた。
『実は…美代子の事なんだが、最近おかしいんだよなぁ~』
『おかしいとは、どいう事でしょか』
『まぁ~さっきの事もそうだけど、会社を休むし、隠れて電話していたりしょっちゅうなんだよ。あと…う~んこれは夫婦だから言えるんだが』
ヤバイ雰囲気になってきた。私を呼んでかまかけているのでは…そう思っていたら…
『体を合わせていても、気持ちここにあらず。といった感じかんだよ』
『えっ、お義母さんが、まさか浮気を…』
大袈裟に驚いてみせた。心のなかでは[俺としてんだよ]と思いながら…
『ん~、浮気というか、誰かいい人が出来た。そんな感じかなぁ~』
『浮気じゃなくて、本気ということですか』
『うん、それそれ。そりぁ、三ヶ月位帰って来なかったら、浮気の一つや二つあっても当たり前かもだけど…』
まぁ~自分もしているのだから、許せないとはいえないだろう。
『美代子が言うには、今年一杯で、仕事を辞めるというんだよ、辞めたら自由な時間が出来るわけだよなぁ~』
『まさか、その為に…』『そうではないと思うんだけど…』
『香菜には、聞いてみたんですか』
『うん、香菜もおかしいとは、言っていたよ』
『そうですか、以外に香菜の勘、鋭いですからね~、あっ、これは失礼しました…』
『いいよいいよ。私が切り出したんだから』
『で、私にどうしろというんですか』
『来週末には、仕事場に戻る。あとは、間違いなく一年は帰って来れないだろう…だから、礼二君も、ちょっとでいいんで注意して見てて欲しいんだよ。勝手なお願いですまんが…』
『わかりました。で、心当りとかあるんですか』『それが…香菜が言うにはだよ、礼二君があやしいんだとアハハ』
『えっ、私ですかぁ~ありえないでしょう~あっ、だからお義母にあんな態度とるんですね』
『そうなんだよ。次の日からあんか感じだよ』
これで、二人の原因がわかった。
でも、香菜の勘の鋭さには参った、このままでは、間違いなくバレる…美代子だけじゃなく、梨香件もヤバイ、香菜に釘を打たないと大変な事になる…
話も終り、美代子と香菜を呼んで四人で、街ブラしながら、買い物をして帰った。
途中で香菜がちょっと、トイレにといって、見えなくなると、メールが
〈礼ちゃん、お父さんとなに話したの〉
〈今日、泊まるからその時に〉
ニコニコしながら、戻ってきた…
今度は、美代子がトイレへ行く…
〈礼ちゃん、私のこと話したでしょう〉
〈そうだよ、あとで〉
全く、考えていることは同じだ。淫乱母娘…
リビングにて食事になった。浩司が…
『今、ここに居るのが家族だ。礼二君も含めて、来週末には仕事場にもどる。間違いなく一年は帰れない、そこでだ礼二君、籍はいつでもいいから、なるべく早く家に来てくれ。頼む』
『お義父、わかりました。私の考えは、今年一杯で部屋を引き払うつもりです。籍は、香菜の誕生日にいれます。丁度二十歳になるんで…』
『香菜、どうだ。それでいいか』
『私は、もっと早く家にきて欲しいけど…礼ちゃんが決めたんならば、それでいい』
『うん、美代子は…』
『私も賛成よ、そうして貰えば心強いから…あとね、今年一杯で仕事をやめます。主婦に専念します。礼二さんもいるんだから』
『よし、決まりだ』
『はい、あらためて、宜しくお願いします。で、香菜、ここにおいで、婚約指環は今ないから、婚約の証を』
香菜の唇にキスをした。浩司も美代子も拍手を…香菜は、真っ赤な顔をして下をむいてる。
浩司は漫画な笑顔で喜んでいる。
対照的な美代子がいた。
香菜と浩司は、かなり飲んだ。
浩司が先にダウン、お先にとシャワーして寝てしまった。
香菜もダウン寸前である。美代子に促されシャワーしてリビングに…
『礼ちゃん、お部屋に連れてってぇ~』
『わかったよ…わがままな花嫁さん』
お姫様ダッコしてやり、ベッドへ…
『礼ちゃん…ほしいの~最近してないでしょう』
抱きついてきた。
キスをして、パジャマを脱がそうとしたら、寝息を立てて眠ってしまった。毛布を掛けてやり、リビングへ…
リビングでは、もっと困った母親が待っていた…
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