台所で久仁子が気忙しく料理を作っている
一人暮らしになるとどうしても簡単なもので食事を済ましていたが、今日は違う
そういえばこんな風に料理するのも久しぶり、、、
心なしか気分が昂ぶっている、こんな気分も久しぶりだった
昨日までは姑と婿だけの関係だったが身体を交わらせた今日は違う
鼻唄まじりで包丁を振るう自分がここにいた
ふと時計を見遣ると午後6時になるところだった
メールでは7時くらいにはうちに来れるって言ってたわ、、、先にシャワーだけ浴びておこうかしら?そのほうが、、、
食事の後に待っている男女の営みに想いを馳せていた
「やだ、アタシったら、、はしたないわ、、」
自分が少し恥ずかしくなった
職場で陽介は気が気ではなかった
妻には残業と連絡した、何の疑いもなく承知した妻に多少の後ろめたさがあったがそれよりもこれから訪れる久仁子と過ごす時間のほうに気持ちは向いていた
仕事を切り上げ6時半に会社を後にした
久仁子のところまで30分くらいで着く、煙草に火をつけ缶コーヒーを啜りながら車を走らせる
「そうだ、手ぶらってのもなんだな」途中の洋菓子店でケーキを買った
「なんだか、彼女のとこにでも行くみたいだな」
自嘲してみるが、気分が高揚している自分を隠せない
昨日まで普通の義母としか思っていなかった久仁子への気持ちがこんなにも変わるなんて、、、
もちろん1番はセックスができる女が手に入った満足感もあるが、久仁子の優しさを行為の間ずっと感じれたことで今までとはレベルの違う好意を持ってしまった
それとまるっきり他人であったこれまでの浮気相手よりも安心感も格段に違う
まかり間違っても久仁子から聡美に関係をばらす心配は皆無だからだ、家庭を壊すことなく関係を続けられる素地がある
あと少しで、着く、、、見慣れた風景もなんだか違って見えた
「ピンポン」呼び鈴が鳴った
「来た」久仁子は椅子から立ち上がり玄関へと向かう
扉を開けると陽介が立っていた、小さな箱を持って
「今晩は、お義母さん」「いらっしゃい、あら、それ何?」「お土産です!甘い物好きでしょ?お義母さん」
久仁子にケーキの入った箱を手渡す
「あら~ありがとう!嬉しいわ!さ、どうぞ」
ニコニコして喜んでくれた久仁子が可愛らしく映る
「喜んでくれて良かった!お邪魔します!」
玄関を上がりスーツの上着を脱ぐと久仁子が何も言わなくても上着を受け取りハンガーに掛けてくれる
こうしたところもイイなぁ、、、
「お腹空いたでしょ?食べましょ!」ダイニングテーブルの上に久仁子が作ってくれた料理が並んでいた
「や~美味しそうですね、それじゃ、いただきます!」
「ふふ、いただきます!」
2人テーブルを挟んで座り、食べ始めた
「、、、あの子、何も言ってなかった?昨日、、、」
気になっていたことを陽介に聞く
「ええ、残業すればいつも先に寝てますから」
「そう、なら良かった」ホッとして箸を進める
やがて食べ終わり、久仁子がお茶を淹れてくれた
「あ~美味しかった!やっぱお義母さん料理上手ですよね」「そう、良かったわ、こんな風に料理するのも久しぶりだったから」ゆったりとした時間が流れる
そして陽介の頭の中は次の展開へと向かっていった
徐に席を立ち、向かい側に座っている久仁子の後ろに立ち、そっと抱き締めた
「久仁子、、、今日1日、久仁子のことが頭から離れなかった、、、」「ようちゃん、、、」陽介の手にそっと触れる、この手が今夜もアタシを撫で回す、、、誰も触れることがない所を弄る、、、
「、、、シャワー、浴びる?アタシはもう浴びたから、、」
「このままシテも、、、いい?時間が勿体無い、、早く、、したい、、、」
抱き締めていた手が久仁子の乳房に伸びた
「、、、分かったわ、、、じゃあ、、、行きましょう、、」
立ち上がり、2人寝室へと向かった
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