似たような境遇がいるもんだとびっくりだ。
ばあちゃんの事はちょっと切ない話なんで聞いても楽しくはないと思う。
女房のじいちゃんて人は会った事がないからよくわからないけどいい男だったらしい。
仕事中に事故で亡くなったそうだがそれ以降ばあちゃんは酒におぼれてある中になってしまったそうだ。
俺が会ったときはもう半分ぼけてた。もともと弱くてすぐ寝ちまうから酒量も少ないし、悪さをするわけじゃないから置いておいたらしい。
ある日ばあちゃんが「あなた、もう寝たの?」といきなり俺の布団に入ってきた。女房は風呂だった。
結構酔っぱらっているし、じいちゃんと勘違いしたんだなと思った。
俺の竿を触ってくる。
わかってるから起つわけがない。ところが上手なんだ。おまけに自分のも舐めろとまたがってきた。
思ったより汚くなかったので舐めてやったらうめき声が色っぽくてちょっと迫ってくるもんがあったりした。
いろんな話をするんだ。久しぶりだとか、ちょっと小さくなったんじゃないかとか。昔話とか。
本当にじいちゃんが好きだったんだなと思うとかわいく思えた。そしたら起った。
「やっと立ったわね」と乗っかってきてものすごい勢いで腰振って1分も経たずに勝手に往ってしまった。
さすがに出さなかったけれどそのあとのフェラで出した。
「あなた、明日またしてね」と言いながら寝てしまったばあちゃんを腕枕しながら俺も寝ちまった。目を覚ました時にはもういなかった。
その時一度だけで次の日には覚えてない雰囲気だった。おれは心に仕舞って誰にも言わなかった
それから半年も経たないうちに静かにじいちゃんの所へ行っちまった。
朝起こしたら息がなかった。そのまま逝っていた。よっぽどじいちゃんに会いたかったんだろうと思うよ。
亡くなった後にやっぱり黙っていられなくて女房に話した。
女房は知っていた。それだけじゃなくてびっくりするようなことを教えてくれた。
あの晩風呂から出るとばあちゃんが丁度いて、いきなり「ありがとう」と言ったそうだ。
その時の火照った顔を見てすぐに分かったと言っていた。
もっとちゃんとやってあげればよかったと今でも後悔している。
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