妄想だと言われて少しくじけそうになったが俺にも意地がある。
兄貴にズバリ聞いてみた。
「訊きにくいこと聞くけどさ、Kちゃんの父親って絶対兄ちゃんだよね」
「ああ、まちがいねーよ。お前の子じゃねーから安心しろ」
「俺の子って...」
「お前もあいつのマンコには世話になったろうが」
「…」
「ちゃんと調べたから大丈夫だ。第一、お前と俺とじゃ血液型が違うだろ」
「血液型って…違うの?」
「お前知らなかったのか?お前は孤児院からもらった子だからな」
「孤児院って…」
「嘘だよ。でも血液型が違うのは本当だ。おれはOでお前はAだ」
良くは思い出せないけれど学校で昔ならったような気もする。
「詳しいんだね。でもさ、昔、検査に行ってきて薄いとか何とか言ってなかった?」
「そんなこた、ねえよ」
「お姉さんと二人で話してるの聞いた気がすんだけど」
「てめえ、俺たちがやってんのも聞いてたのか?」
「いや違うけど...」
ちょっとまずい。
確かにあのときはお姉さんがフェラで飲んで「なんでこんなに薄いのか」って訊いて兄貴が「実はこの間の検査の時に医者に言われた」とか言ってたんだよね。
「あん時はもう一人産もうかってことになって、あいつのIUDを外しに行ったんだよ。その時に俺一人残されて説教を食らったんだ。あいつが亭主は浮気ばかりしてるから子供を産んだら家に居つくかもなんて出鱈目を言いやがったからな」
「なにそのIUDって」
「避妊具だよ。マンコの中のほうに付けとくと精子が死んじまうらしいよ。外した後、子造りに専念してしばらく遊べ無かったからちょっと頑張りすぎてな」
「じゃあ、間違えなく兄貴の子なんだ」
「ああ、一応DNA検査ちゅーのももしたかんな」
「100%わかるの?」
「ああ、松竹梅の松コースでやったからな。俺が一卵性の双子だとしても8割、兄弟間だったら98パー区別つくってよ」
もうとぼけるしかない。
「そうかよかったね。赤の他人の子じゃなくて」
言ったとたんにビンタ。
「二人とも遊び好きだけどだらしのねえことはしねえよ。Mも(姪の事)早くからマセてっけれど妊娠だけは絶対するなって言い聞かせてあるしな。まだピルは無理だし。あいつも絶対安全な相手としかしねえよ。お前みたいなドン臭い奴しかな。お前があいつとやったのは俺の後だ。変な心配するな」
すべてお見通しだった。
「ついでに言っとくけれど俺、今日帰らねーからな」
「えっ…」
「妊娠させんなよ」
「えっ…Mちゃんにはそんな事...」
「ちげーよ、あいつは今赤マンだ。おまえ、あん時もあいつとMの赤マン、間違えただろ」
うう…
「でも姉さんって縛ったって...」
「てめーそれも聞いてたのか」
頭に一発。
「自分で試してみろ。父親になる覚悟があるんだったらな」
これからはゴムをつけるか尻で我慢するかどちらかにしようと思った。
昨日やったけどとんでもない事実がまた発覚。
その話は気が向いたら...
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