何時もの様に会社に行く振りで家を出る。
それから30分ぐらい経って義母から携帯に電話が入る。
「今、家を出たけれど」
私の胸は高鳴った。
私は、まず家族や隣人には見られないだろうと思われる場所を義母に告げた。
私も急いで指定した場所に向かった。
少し待つと義母が運転する軽自動車が駐車場に入って来た。
私の車を見つけたようで私の真横に車を止めると、助手席に有る物をかき集める仕草で車を降り、一瞬辺りを気にしながら私の車に乗り込んで来た。
私は隣の街外れに建ち並ぶホテル街に車を走らせた。
義母も既に、こうなる事を覚悟していたのか、黙ったまま助手席に座り込む。
前方にホテル街が見え始めると、緊張した表情に変わる義母。
車がホテルの方に曲がると義母は自然に助手席に身を沈めるように屈み込んだ。
駐車場には、未だ朝だと言うのに既に何台かの車が駐車されている。
他の車とは少し距離を措くように車を止め私達はフロントに向かった。
その間は義母は私の背後に身を隠す様に付いて来る。
私は最上階の部屋を義母に示すと、何処でも良いから、と言う仕草で頷く。
エレベーターで最上階の部屋に入ると、義母も少しホッとした表情を浮かべた。
それと同時に部屋を見回し新たな緊張が湧いて来たのか、再び黙り込む。
私は、おもむろに上着を脱ぐとソファーに腰掛けた義母を立たせた。
緊張した表情で俯きながら立ち上がる義母を腕の中に強く抱き寄せた。
「こんな事って、やはり怖いわ私」
か細い声で言う。
「遊びじゃ無いですからお義母さん、私は真剣なんです」
「それも怖いの、貴方が遊びって思ってくれた方が私も少しは気が楽かも知れない」
「もう無理です遊びなんて考えられません、初めてこう成った時からお義母さんと、ちゃんとした場所で、こう成りたいと願ってました」
「本当に私みたいな者で良いの」
「お義母さんじゃ無いと駄目なんです」
「信じて良いのね、貴方を信じて良いのね」
家族を気にする事もなく、ましてや隣人の気配も気にしなくて良い場所で義母は何時もより強く私に、しがみ付いて来た。
それまでには無い激しいキスを交わす、塞がれた義母の唇が悦びの吐息が荒々しく洩れて来る。
「一緒に風呂に入りましょう」
私の言葉に義母は更なる恥じらいの表情を浮かべた。
私が先に入ると少し遅れて義母が浴室のドアを開けた
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