『義父さん!』
話し掛けても反応が遅い時があります。
後ろから肩を揉むようにして近付くと『貴美子か』(名前をあげてもいいですよね)と義母さんの名前を呼んで両手を後ろに回して、私をおぶるようなかたちになりました。恥ずかしくて『裕子です』って義父さんの前に回ると、そのまま抱きつかれました。椅子に座っている義父さんの顔は、立っている私のちょうど胸辺り… ボタンシャツの上から噛むような仕草。
“愛おしい”
例え痴呆症でも正気でやっていたとしても、義父さんになら許せれるって思いました。
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