酔い潰れて寝てしまった私を揺り起こす声がしました。
「…麻里、麻里」
ぼんやり目を開けると兄が除き込んでいます。
「送るから支度して」
「やだっ…眠い」
私は兄に背を向け答えました。
「どうしても?」
「どうしても眠い」
不機嫌な私の態度に兄は引き下がります。
「風呂は?」
「いいっめんどくさいから、このまま寝る」
「わかったけど、コタツは体に悪いからベットで寝なさい」
私はコタツから這い出すと兄のベットに滑り込みました。
そのまま眠りの中へ…
ピピピピピ…
うん?
アラームの音に目を覚ますと兄は起きて支度してました。
「何時?」
「6時、早番だから出るから。鍵はポストに入れてって」
兄はバタバタと仕事に行ってしまいました。
ぼんやりと頭が痛く、目も腫れたままです。
冷蔵庫からコーヒー牛乳を出して一杯飲んで再び眠りました。
8時に起きて会社に電話。
ずる休みは久しぶりです。
母にも電話。
友達の家に泊まったと、こっちも久しぶりの嘘。
母は、私と兄が歳が近いのを再婚前から懸念してたので余計な心配はかけたくなかったのです。
兄に悪い事しちゃったな。
反省しながら朝ご飯を食べました。
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