「じゃあ、先に入ってくるか。」
祐ちゃんは、お風呂へ行きました。
私はテーブルの皿をキッチンへと運び後片付けをしていました。
すると義父もキッチンへきて
「今日は楽しかったかい?」
『はい、とっても』
「そうか。夫婦が仲がいいのはいい事だ。昨夜は裕樹にも可愛がってもらったんだろ?」
『それは…』
義父は私の腰を抱き、耳元に唇を寄せて
「隠さなくていい。俺に抱かれた後に裕樹にも抱かれて…えりの可愛い声が漏れていたよ。」
私はカーッと熱くなり俯いてしまいました。
すると風呂場の扉が開く音がしたので、義父はリビングへと戻っていきました。そこへ
「あぁ~サッパリした。」
祐ちゃんがバスタオルで濡れた髪の毛を拭きながらキッチンへきて冷蔵庫からビールを取り出しました。
「えりも入っておいで。」
『うん。』
後片付けを済ませた私はお風呂に入りました。
先程の義父の言葉が耳から離れませんでした。
(まさか…聞かれていたなんて)
動揺を沈めるために冷たいシャワーを浴びリビングへ戻りました。
リビングでは義父と祐ちゃんがビールを飲んでいました。
「えりも飲むか?」
『うん。』
私も冷蔵庫がビールを持ってきて、その夜は3人で飲みました。
それから、義父の仕事も忙しく、何事もなく2週間経ちました。
その日は祐ちゃんが出張に出掛ける朝でした。
「それじゃあ、行ってくるよ。明日の夜には戻れるからな。」『うん。仕事頑張ってね。』
「あぁ、いってきます」
『いってらっしゃい』
出張に出る旦那を見送り、家事を済ませました。
夕方、夕食の買い物をし、夕食の下準備をして義父の帰りを待ちました。
19時を回った頃に義父は帰ってきました。
「ただいま。」
『お義父さん、おかえりなさい。お風呂の準備をしてあるので、入って下さい。』
「あぁ、入ってくるよ。」
義父がお風呂に入っている間に食事の準備をしテーブルに並べました。
準備が出来た頃、義父がお風呂から上がってきました。
「うまそうだな。」
『お義父さん、ビール飲みますか?』
「あぁ、頼む」
お義父さんにビールをついで、2人で食事をしました。
食事をして後片付けを済ませると、リビングから
「えり、こっちにおいで」
私はリビングに向かい義父の向かい側のソファに座りました。
「裕樹は出張だってな。」
『はい。明日帰ってくると言ってました。』
「そうか、じゃあ今夜はえりと2人か。」
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