空手部にいた同級生達を訪ねたことがある僕は、部員が壁に開けてしまった穴があることを
知っている。
インターハイの告知ポスターなど張って誤魔化しているが、紙が破けて顧問部屋が丸見えなのだ。
告知ポスターを捲ると暗い部室に一筋の明かりを作っていた。
息を潜め、震える手を壁に置いて穴を覗いた。
広くはない顧問部屋で椅子に座り、膝の上に置かれた手を強く握る母の姿。
その背後から両肩にM山の荒れた手が置かれると、母はビクっと震えた。
「もう、これで最後にしてください」
聞いたことのない母のか細い声。
嬉しくて仕方がない様子のM山は、背後から母の頭に鼻を擦り付け深呼吸している。
「本当に嫌だったらお母さんだって来ないでしょう」
「お母さんの、この匂いで勃起するんです」
M山の汚い顔が耳元に移動すると母の顔は強張り、目をきつく閉じた。
部屋に駆け込んでM山を殴りつけて母を助けるんだ。
そう思っているのに足が動かない。
これから始まることを想像する僕は激しく勃起していた。
母の耳やうなじを執拗に舐め回していたM山は、我慢できない様子で
乱暴に母の顔を自分に振り向かせ、その唇に吸い付いた。
M山は過剰なくらいに下品な音を立て、母の口内に舌を入れて何度も吸い上げた。
その光景を凝視していた僕はペニスに触れてもいないのに射精していた。
それほど卑猥で興奮する光景だった。
どれほど母の口を堪能したのだろうか。
ワンピースを肩から下ろされた母はベージュのブラジャーを付けた胸を咄嗟に隠した。
いかにも母らしい色のブラジャーの背中のホックが外されると乳房がぷるっと揺れた。
それほど大きくはないけれど形の良い、ふんわりと柔らかそうな母の胸を、物心ついて以来初めて見た。
その乳房を背後から掴むM山は目を閉じて、手のひらに全神経を集中させているようだった。
(お母さんの胸、どんなに柔らかいのだろう)
あり得ない状況に置かれているのに、母の乳房の柔らかさ、温かさを想像した。
※元投稿はこちら >>