5番さんへ
母の生まれた村へ帰った娘は新しい血を持っていると言われ、また、母親に似て
いて雛にはまれなる美形だったこともあり、
17歳の長女から11歳四女まで村の若者たちに犯された。
犯され続けた。電気も無く夜となるとキツネや狸の鳴き声が聞こえ、
他にすることもない、性欲もりもりな村の若者たちに稲わらの布団の
上でかわるがわる犯され続けた。
行く末をはかなんだまだ15歳だった次女は村の外れにある滝の中に身を
投げて絶命した。
お腹の中の子供と共に。
他の三人の娘たちは、それでも村の若者たちとの間に子を設け天寿を全うした。
娘の男の子は、村の中でも一番醜女と言われていた女をあてがわれた。
明るい昼間に見ると目はガチャピンのようで、顔全体はただれていてとても
人間とも思われなかった。でも夜になると、電気もない時代。顔を手ぬぐいで
隠して、男の子に迫った。
二人の子供を授かった。
身を投げた滝のすぐそばに石碑が建っています。
建立したのは、醜女と間に生まれた子供の内の一人です。
その村では、毎年今でも次女の慰霊祭が行われています。
慰霊祭の後は、男女交流の場所となっています。
鎮守の森がある神社が解放されていて夜通し男女の営みが行われています。
そこでは、特定の男女の交わりでは無く、複数の異性と交わることが不文律と
なっています。
なんらかの原因で不妊で悩んでいる女性が数百人集まります。
男性の参加者の方が女性より少ないと聞いています。
この慰霊祭に参加してめでたく懐妊した女性が数多くいます。
境内にはお礼の絵馬がたくさん奉納されています。
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