僕のことは名前ではなく「お前」と呼ぶようになり、寝室から聞こえてくる男の声は母を「雌ブタ」と呼ぶようになっていた…
《両手でもっとマンコを開け!この雌ブタが!》
《3人も前の旦那と子作りしやがってよ!》
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
「ふしだらな雌ブタを許して…」
普段はこんな片鱗すら見せないマジメな母が、男の前では一人の女になり、理不尽な恥辱を受け入れてることにもどかしさを僕は覚えた。
やがて僕は高校生になり、母と男の夫婦生活も3年目を迎えた。
僕が部活を終えて帰宅すると、家は真っ暗で誰も居ないようだった。
二階へ上がり部屋に入ろうとしたら、となりの寝室から人の気配がした。
ゆっくり寝室のドアをあけると暗闇の布団の中に母の姿があった。
「どうしたの?具合悪いの?」
そう言って母に近づくと様子が変なことに気がついた…
ブラウスのボタンは取れ、慌てて胸元を隠そうとする母。なかなか布団から出ようとしない母をみて、部屋の灯りをつけると…そこにはパンストが床に脱ぎ捨てられ、母の腰にはボロボロになったパンストの残骸が纏わり付いたままだった……僕の目線に気づいたのか慌てて股間に食い込んだ下着を直そうとする母。
「何があったの?」
最初はたまにある夫婦喧嘩かと思った。
涙を浮かべながら何も語ろうとしない母。
とにかく母に話を聞こうとベッドに座った時だった。
ものすごい異臭がした。
それは男性特有のアノ臭いだ。
母の衣服から出ていた。
「もしかしてあの男?」
母は首を横にふった。
それを聞いてホッとしたのも束の間、「じゃあ一体誰がこんなことを?」疑問が湧いてきた。でも怖くて聞けなかった…
「さっきテツくんが会社の人を連れてきたの」
テツくんとはあの男のことだ。
ものすごく嫌な予感がした…
《いいよ、言わなくて》
「ううん、聞いて」
「聞いてほしいの…」
そう言うと母は長々と父との離婚の真相、あの男との出会い、そして結婚した経緯を話し出しはじめた。その内容はどれも高校生だった僕には想像をはるかに超えるものだった。
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