TGVさん、 89 投稿者:(無名)さん 、くまさん
レスありがとうございます。
事実は小説より奇なりと言いますよね。信じる信じないってのは、その人それぞれって思ってるんで・・・・・・
謎の訪問者
「母さんは・・・どうしてあの男に・・・」
僕は晴美さんとの情交あと、ベッドに寝転び呟いた。
「1年半くらい・・・・いえ2年くらいかな?それくらい前から、お母様はKの愛人の一人になってるの」
晴美さんは僕の頭を自分の腕の中へ抱きかかえ、髪を撫でながら言った。
「一人って?」
「他に3人くらい、私もその中の一人、でもお母様は知らないでしょうがね・・・・」
「じゃあ・・・母さんはその頃から・・・ずっと?」
母さんが、父さんが死んで1年足らずでKの女になっていたことにショックだった。
「・・・ええ・おそらくS君のアプローチに乗っかって関係を持ったのも、あなたとも関係を持ったのも、ひょっとしたらKから逃れたかったかもしれないわ」
「じゃあ・・・そのことが・・・」
僕は他の男たちと関係を持ったことにを根に持ってると思った。
「いいえ・・・Kは、そいうことには興味はないはず、でも、そのことも理由であるとも言えるわ」
僕はわからないって顔で晴美さんを見た。
「自分を裏切った女を足元にひれ伏させる、そのプロセスがKの楽しみなの、Kは女を玩ぶことそのものが目的なの」
僕は何て奴だと思った。
「相手の人生を壊す恐れや狂わす恐れがあっても・・・Kは迷うことなく玩ぶでしょうね。でも・・・それでも心酔してしまった女は・・・そうお母様のような女性は・・・それがわかっていても眼前の快楽を求めてしまうでしょう」
そう晴美さんは言った。
「どうすればいいの?」僕は晴美さんにすがる様に聞いた。
「HIROKI君を見てて、気付いたわ。お母様が求めているのは、快楽だけじゃないって・・・・だから、奪っちゃおうって思ったのかもね」
「えっ?・・・・・」僕は晴美さんの言ってることがわからなかった。
「お母様が本当に・・・・・求めてるものは、身体も心も満たしてくれるものよ」
晴美さんは僕の髪を撫でた。そして「少しだけ奪わせてもらったわ・・・フフ」と微笑んだ。
「Kでは・・・きっと永遠にできないこと。それを気づかせられるのは・・・それができるのは、あなただけ、HIROKI君だけよ」
「えっ!僕だけ・・・」
「そう・・・・・あなたが持ち続けてるモノ、思い続けてるモノ、全てをお母様にぶつけて行くの・・・・・お母様の中に入っていってあげるの・・・・・そうすれば、お母様を取り戻せるわ」
僕は晴美さんを見つめて頷いた。
「ふふふっ・・・・・やっぱり可愛いっ!・・・もう少しだけ・・・ちょっとだけ奪ってもいい?・・・あなたをお母様から・・・・・」
そう言った晴美さんは僕にキスをしてきた。
僕は晴美さんにされるがままに、また奪われていった。
そうすることで、晴美さんの寂しさ、心の隙間が少しでも埋まるのならと思ったからだった。
晴美さんも母さんと同じなんじゃないかと思ったからってのもあるけど・・・・・・・・
そして、母さんを満たしてあげられるのは、僕なんだと強く思った。
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