TGVさん
おはようございます!
謎の訪問者
家に入れるのはヤバいって思ったんで、近くのファミレスへ行った。
「あの・・・でも・・・母のことで・・・って一体・・・」
僕は動揺を悟られないように平静を装いに晴美さん尋ねた。
「・・・・・フフ」と晴美さんは笑った。
「いいのよ。そんなに取り繕わなくても、全て・・・わかってます」と言い、優雅に運ばれてきた紅茶を口に運んだ。
「え?」
僕は怪訝な顔になった。
「あなたのお母様がKとどんな関係にあるか、全て・・・K本人から聞いています」
晴美さんは、衝撃的なことを話しはじめた。
「なに!?なんだよそれ!?」
僕は思わず乱暴な言葉遣いになってしまった。
そんな僕に晴美さんは、再び優雅に紅茶を飲んでいた。
「どんなことをしているか・・・いいえ」
と、一旦言葉を止め、晴美さんは僕を真っ直ぐに目を見て言った。
「どんな行為をしているかということまで・・・・・・」
「なっ・・・ちょっ・・・あんた・・あいつの元嫁で・・・ッ」
何で別れたのに、そんな事を知ってるんだ?って、思った。
「・・・・・・・・ええ、でも・・・それは戸籍上の事で・・・それが・・・事実上は夫婦なの、だから・・・・」
晴美さんの言った事に僕は思わず立ち上がってしまった。
そんな僕に晴美さんは、穏やかな口調のまま「この前のことも・・・・彼は楽しそうに話してくれたわ。あなたと・・・お母様のこと」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」
僕は言葉を失っていた。
「もう・・・狂い出しているんですよ、あなたたち・・わかってるんでしょう?このままだと、お母様はKのおもちゃにされたまま、取り返しのつかないことになりますよ」
僕は、何言ってるんだよ?このおばさんって思った。
「・・・はっ・・・なに・・・?なんだよそれ?おかしいよ!Kは母さんに何もしてこないって・・・・」
そう言う僕を遮って晴美さんは続けた。
「だって・・・彼の話は真っ赤な嘘ですから・・・・」
「・・・・・なにそれ・・・何が嘘なんだよ?」
「彼が関係したって話した母親ってのは、彼のじゃないわ・・・・私の母よ。実際とは、真逆を話しているの・・・・・・それに私の母は生きてますから・・・・」
僕は反論した。
「でも、僕と母さんには関係ない話だろ、そんなこと・・・・・」
「ええ・・・そうかもしれないわね。それに、彼は手を出してないは、今のところ・・・・」
晴美さんもそう言った。
しかし、「でも、私は・・・同じようにされて彼のモノになったんですから」と言った。
「何が同じなんだよ?」僕は反論を続けた。
そんな僕に「まっ・・お座りなさいよ」と言い、「あくまでもKは手を出さないでしょう。彼からは手を出す事も関係を迫ることもないでしょう。でも、お母様からの場合、話は違ってきますわ」
何言ってんだ?やっぱり、このおばさんって思ってる僕に「ここじゃちゃんと説明できないから、別の場所に行きましょう。時間はありますか?」と言って来た。
「まぁ~あるけど・・・・・・」と僕は答えた。
「それじゃ、ついて来てもらえます?」と言い、ファミレスを出た。
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