緊張と不安の僕ををよそに、母が現れるのにはかなりの時間が掛かりました。一時間近く待たされたのではないでしょうか。
そして、足音と共に母が現れました。現れた母の姿を見て、僕の緊張と不安は膨れ上がってしまうのでした。
母も、僕と同じでローブ姿でした。ピンク色をしていて、とても映えます。更にお化粧をしていました。赤いルージュにアイシャドウまでする徹底ぶりです。
それはもう、僕の母ではなく、一人のセクシーな大人の女性でした。
母の手には、大きなお盆が持たれていました。下から見ていた僕の目に映ったのは、2つのワイングラス!ではなく、お盆に乗せられたティッシュの箱でした。
母は、僕の期待を膨らませるために、わざとティッシュの箱を後から運んできたのです。畳の上に、そのお盆は置かれました。
母はワイングラスを両手に取り、『飲も~?』と言って、1つを僕に渡します。しかし、僕には気になるものが見えました。
そのお盆に乗ったままのコンドームでした。その数はすぐに数えられることが出来て、合計5個ありました。
母からも緊張が伝わって来ていました。飲み慣れているように、数回に分けてワインを口に含んでいますが、部屋中を見渡して気を散らしています。
『準備したの?』とこの部屋について聞くと、『あんた寝てたから、その間にしてたわ。』と当たり前のように答えました。
しかし、カーテンを掛け、仏壇の扉を閉め、遺影も片付けている徹底ぶり。今朝になって、いきなり考えたものではなく、ちゃんと準備をしていたのでしょう。
母がワイン飲み干し、グラスをお盆に返しました。僕も合わせて、グラスを置きます。母は立ち上がり、最後のカーテンを閉めました。
そして、『お布団に入って。』と僕に言うと、着ていたピンクのローブに手を掛けたのです。これにも驚かされました。
ローブの下には、真っ黒なナイトランジェリー、ベビードールと言われるものを着ていたのです。真っ黒なくせに、母の身体は透けて見えていました。
その下のブラジャーとパンティの色も、黒だと確認が出来るほどにです。更に、そのブラとパンティさえも透けていました。
特に下のパンティは、陰毛が全て見えるほどです。
母はランジェリー姿のまま、僕の目の前に立ちました。一瞬だけ、紐を引いて蛍光灯を消そうか考えたみたいですが、明かりはついたままとなります。
母は布団をめくりあげると、『ちょっと寒い?』と一言僕に声を掛けて、入って来ます。これまで何度も母の肌に触れたのに、この緊張はなんなのでしょう。
布団に入った母は、天井を向くと、頭の上に手を乗せながら目を閉じ、しばらく何かを考えているようでした。その姿も、僕にはどこか悩ましく思えます。
『フゥ~~。』と母はひと息を吐き出すと、僕の方に顔を向け、話を始めるのです。『あっちゃん、お母さん好き~?』、これが最初の言葉でした。
『う、うん。』と答えると、『いつから好き~?』と更に聞いて来ます。『15。』と答えると、母は少し驚いた顔を見せ、『15~?15歳?』と確認をします。
それには、『うん。』と答えてあげました。『12年も前よ?ほんとに??』と、あまりの年月に信じられないようです。
冷静に話をしていた僕でしたが、本心は違いました。普段見たこともないセクシー姿の母を、母とは思えず、別の女性のように感じていたのです。
『長かったねぇ?』、母の最後の言葉でした。『そうでもないよ。』と答えた僕に、『キスさせて~。』と言って、唇を奪われました。
それはハードなものではなく、母も横から僕の腕にちょこんと身体を乗せ、僕を覗き込むように軽いキスを何度も行うものでした。
僕はただ寝たまま、母の方に少し頭を向けているだけ。後は、母の唇が勝手に、何度も重なって来るのです。
母とは2度目のキスでした。前回は重なりましたが、すぐに混乱しかけた母に逃げられました。しかし、あの時は違います。
冷静な母が冷静に、そして回数を稼ぐようにキスを繰り返していました。母のキスは、しばらく赤ワインの味がしていました。
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