僕のチンポを食わえ、フェラチオをしていた母でしたが、鼻をすする回数が増えてきました。そして、いよいよ口の動きが止まります。
母を見ました。母の手は、鼻に当てられていました。きっと、鼻水が止まらないのを気にしたのだと思います。
『ごめんごめん。なんでもない、なんでもない。』と言って、再び口に含んだ母。その様子から、なんでもないはずがありません。
『もう、いいよ?』と声を掛けてあげました。それでも頑張ろうとする母でしたが、僕の言葉が響いたのでしょう。母の糸が切れました。
そして、『ああぁ~ん…。』と大泣きを始めたのです。顔を手で覆い、その手の隙間からは防ぎきれない涙が流れました。
母の泣く姿など、何年ぶりだったでしょうか。しとやかで、強い母です。泣く姿を見る機会もありませんでした。その泣く姿は、まるで子供のようでした。
母はベッドの下に膝を付き、両手で顔を押さえて、泣きながら必死に込み上げてくる何かと戦っていました。
しばらく僕は、泣き濡れる母の隣で見守るしかありませんでした。
『母さん?』、掛けた声に『なんでもない~!』と答えた母。僕は母に寄り添いますが、どうしていいのか分からず、ただ身体と身体が触れました。
その瞬間でした。母の顔を覆っていた手は離れ、『ああぁ~ん』と大きな声をあげたと思うと、そのまま僕の胸に飛び込んで来たのです。
母の腕は僕の首に巻き付き、僕の肩は母の涙を受けとめて始めます。母が泣いていました。僕にしがみつき、子供のように泣いていました。
僕の手も、自然と母の身体を包んでいました。『暖かい。』、人の身体ってとても暖かいのです。
男の肌に抱かれ、それでも母の涙は止まりません。安心してしまったのか、思う存分に泣こうとするのです。そして、少し狂乱めいて来たのでした。
母と頬が触れあっていました。僕の顔は、肩についた母の顔を押しました。母の顔が上がると、唇は母の唇を探します。
触れたのは、その直後でした。柔らかい母の唇。一旦はしっかりと重なりました。しかし、『イヤァ~、出来んわぁ~!』と言って、母の唇は逃げました。
それでも僕の唇は追い掛けました。また、重なりました。『出来ん~!出来ん~!』と母は激しく何度も頭を振りました。
『セックスしよ?なあ、もうしよ?』、僕は数年ぶりに、この言葉を母に言ってしまいます。それを聞いた母は、半狂乱でした。
頭を何度も振り、『出来んのぉ~!出来んのぉ~!そんなのは、出来んのぉ~!』と僕から離れようとします。
激しく暴れられたため、僕は母を離しました。母はベッドに顔を埋め、そして泣き続けるのでした。
母が泣きやむのには、30分くらいは掛かったのではないでしょうか。そのくらいの修羅場と化していたのです。
母は顔を上げました。鼻をすすり、『あぁ~、泣いた泣いた。むっちゃ泣いたなぁ。』と鼻声のままで微笑みました。少しは晴れたのでしょう。
そして、こう言うのです。『あっちゃん、ごめん。お母さん、今はしてあげられんから。もう少し待ってくれる?』と、嬉しい言葉でした。
『分かった。』と答えると、『(今日の)お母さんはおかしいから、とにかく待って。ちゃんと返事するから。』と部屋を出ていきました。
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