その日から僕の寝たふりは続き、毎日毎日母よりも寝るのが遅くなっていきます。母が部屋に入ると、そっと布団を抜け出し、近づいて息をひそめます。
ところが思うようにはいかないもので、あの日以降に母のオナニーは行われませんでした。それでも来る日も来る日も待ちます。
何も起こらなくても、息をひそめて様子を伺っているだけで充分に興奮出来たからです。
あれから1ヶ月以上は経ったと思います。待ったかいもあり、母の2度目に立ち合うことが出来ました。前回と全く同じ展開でした。
布団に入った母のベッドが、しばらくするとギシギシと揺れ始めます。僕は喜びと同時に警戒をします。前回よりも、母との距離が1m50cmは近いからです。
ガラスの扉を挟んでいますが、母との距離は同じく1m50cmくらい。こちらの気配もバレてしまう程の距離に僕と母はいたのです。
呼吸を止め、息を殺して耳を傾けます。『ハァ…ハァ…。』と同じく息を殺し、最小限の母の呼吸が聞こえました。
僕は興奮というより、恐さを感じていたと思います。『子供の僕が、まだ見てはいけないものを見ている。』、そんな恐ろしさがあったのです。
僕の耳は、母の口元の方に集中していました。母の口からこぼれる、『ハァ…』という呼吸か吐息か分からない物が気になって仕方なかったのです。
母はきっと、僕は寝ているという確信があったのだと思います。ですから、出来る行動でした。
まさか、壁一つ向こうで聞き耳をたてているとは思ってもいないでしょう。
最後はベッドが揺れ、『ハァ…ハァ…』と息を殺した吐息を聞くことが出来ました。更に『ハァ…ハァ…フゥ~。』と息をして、立ち上がるのも分かりました。
僕は息を殺し続けました。あまりに近づき過ぎたため、動くに動けなくなっていたのです。この状態で母が眠るのを待ちました。
20分くらい経った頃、ようやく母の寝息がし始めました。僕は数センチずつ身体を動かし、5分以上掛けて、何とか布団に戻りました。
眠りにつこうとしますが、母の行動や母の吐息はあまりにリアルでした。数分前の母を思いながら、僕の手はそのまま股間を握り締めました。
この日。生まれて初めて母を思いながらオナニーをしました。母に気付かれないように、とてもゆっくりと行いました。
発射も最低限に抑えるつもりでいたのですが、叶いませんでした。発射が始まると、もうどうやっても止まりません。
触れるだけで、白い液体は何度も何度も飛び出てしまいます。
僕は後の処理に困りました。大量の精液が、自分の身体を汚しているのは分かっています。隣の母を思うと、ティッシュを抜く行為が出来ません。
僕は、『ハァ~アァ~。』とウソあくびをします。起きているかどうか知りませんが、自分が今起きたということを母に伝えるためでした。
『う~ん~。』と言いながら電気をつけ、立ち上がり、その足でトイレに向かいました。パンツが汚せないので、股間は出したままです。
母には、とても見せられない姿です。
何とかトイレに駆け込み、自分の股間を見ました。お腹から股間に掛けて、大量の精液が汚していました。
それどころか、時間が経ってサラサラに液体化した精液は太ももにまで流れてしまっています。あまりの汚し様に、少し驚きました。
そのままトイレットペーパーで掃除をして、何もなかったように部屋に戻りました。
次の日。今日も、昨日と同じように母が部屋に入るのを待っていました。ところが階段を上がった母は、隣の部屋ではなく、父の部屋に向かいました。
その日から、母は隣の部屋で寝ることをやめてしまいました。その変化は、その時はよく分かりませんでした。
しかし、後になって僕なりに答えを出します。きっと母も、僕がオナニーしているのを、隣の部屋で聞いてしまったのだと思います。
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