舐めながら、兄を見上げる。
「…可愛いよ」
兄がはにかんだ。
胸がキュンとする。
(私は、本当にこの人が好きなんだ…)
紛れも無い真実に胸が熱くなると同時に、二度と抜けない漆黒の矢が私を突き刺した。
(大罪)
人は私達をそう呼ぶかもしれない。
出来る事なら、遊びで済ませたい。
心とは裏腹に、オマ〇コは充分過ぎる程に濡れはじめていた。
口を離し、軽く手で扱きながら
「欲しい…」
そう呟き、脚を広げる。
兄が、私の左足の足首を持ち肩にかけると体を沈めてきた。
「ん…あっ」
「ゴム、後でするから」
私は黙って頷く。
「手、握って…」
か細い声でお願いすると両手を顔の横で重ねてくれた。
「キスして…」
体は繋がっているのに、心が離れているような焦燥感が私を包む。
兄は、舌を絡めながらピストンを始めた。
「気持ちいぃ…」
どちらともなく吐息を漏らし、汗と香水の匂いが立ち込めクラクラする。
(愛してる…)
欲しがってはいけない一言を、私はずっと待ってた…
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