母が帰って来た。普段なら絶対に行かないであろう台所へと向かうと母
が笑顔で晩御飯待っててねと言う。僕は返事だけしてして母の傍に立
つ。そして体に触れる。母はダメよ!って言って晩御飯作ってる。後でゆ
っくり相手してあげるから待ってなさい。と言って僕を部屋に帰した。残念
なような気もするがこの待ってる時間もなかなかいい物です。
よくよく考えてみた。僕と母だけの時間がどれだけこれから取れるのか。
父は隔週で夜勤があるが姉はほとんど仕事以外は家にいる。遊びに行く
時もあるが泊りで出かけるのはあまりない。コロナで出かけるのも少なく
なっている。つまりこれからは母とは滅多に出来ないのかと残念な気分。
母と休みの日に外でやればいいのか、などあれこれと思案にふける。や
はり姉にしばらくはお世話にならないといけないみたいだな。
今夜は母と過ごせる最後、思いっきりやらせてもらおう。母も多少は許し
てくれるはず。しばらくは出来ないからオカズにビデオを撮らせてと頼ん
でみよう。母が許してくれるかは分からないが記録に残すのは僕の趣味
みたいなもの。頑張って説得しよう。こっそり撮って後で見せてみるのも
いいかもしれない。その時の反応はどうなんだろう。あれこれ考えるとニ
ヤニヤが止まらない。外に出ると僕は小心者でビクビクしているが家の
中だけは自信がでてきた。姉の顔見たら少しまだ怖いがいつか姉を屈服
させたいと出来ない妄想まで膨らます。
今夜は母と風呂に入ってみよう。後で言ってみる。
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