お嬢様育ちの義妹は、温泉以外の公衆浴場を知らなかった。
私が子供の頃に、弟や父と男湯に入っていた頃の思い出話をすると、すごく興味を持ったらしく、
「お姉さま、ワタシも銭湯に行きたい!、連れてって下さいよ」
と懇願された。
私を「お姉さま」と呼ぶのは義妹だけ。
くすぐったいような感じがするけど、甘えられるのが嬉しくて、私も断り難い(笑)
初めは、老舗の銭湯に連れて行った。
瓦屋根の昔ながらの佇まいをみせる造りで、女湯の暖簾をくぐると、木製の下駄箱に靴を入れた。
「すごい、コレ、初めてです!」
木製の鍵を珍しそうに見て、はしゃぐ妊婦のギャップが、微笑ましい(嬉)
ガラス戸を開けると、番台に座っていたオジサンが、
「いらっしゃい」
と声をかけて来たので、二人分の料金と入浴セット(タオルや石鹸等のアメニティ)を買った。
確か、コレが義妹への最初のプレゼントだったはず?(笑)
義妹からは、色々と貰っていたから、多少気が引けたけど、
「ありがとうございます」
と言って、喜んでくれたので、私も嬉しかった。
衝立の奥に進むと、
「ヒャっ」
と彼女が声をあげた。
え?っと思って見たのは、湯上りの老婆が、身体を拭いてる姿だった。
確かに、インパクトのある光景だけど、
「失礼よ?慎みなさい」
と叱ったら
「ごめんなさい」
と反省した。
積み重ねられた竹製の脱衣カゴを持って、並びで空いてるロッカーを探した。
ちょうど番台に近い場所の下段が空いていたので、カゴを置いて服を脱ぎ始めた。
「お姉さま、番台の方が、こちらを見てますよ?」
と言うので、
「当然でしょ?、あれがお仕事なんだから」
と言うと、義妹は真っ赤な顔をして、
「恥ずかしいです、やっぱりムリです」
と言ってきた。
「いいから早く脱ぎなさい!」
と叱ると、義妹は私に隠れるようにして服を脱ぎ始めた。
ドス黒い乳首に、垂れた乳房を揺らす義妹が、泣きそうな顔で脱いでる様子が、可哀想で可愛かった。
(「いもうと」って良いなぁ)
と改めて思った。
涙を溢していたから、さすがに可哀想になって、番台から一番遠いところに移動した。
「もう泣かなくて良いからね」
と慰めたら、
「ごめんなさい、ごめんなさい、」と何度も謝られた。
目の前にいるのは妊娠した女の子で、私の恋敵なのに、キュンキュンした。
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