翌日、目をさますと隣に叔母はいなかった。
台所へ行き、
「手伝う事ある?」
って聞いたら、
「何もないかな?」
と言ったので、いつものようにジョギングに出掛けた。
いつもの癖で、マンションに戻りそうになった(笑)
叔母の待つ家に戻って、着替えを用意して、浴室でシャワーを浴びてたら、洗面所の扉が開く音が聞こえた。
「お姉ちゃん?」
「いや、ごめん、俺だけど」
叔父だった。
「あ、おはようございます。すいません、朝からシャワー借りてます」
「おはよう、」
と言って立ち去ろうとしてたので、
「あ、大丈夫ですよ、洗面所使って下さい」
と言ったら、自分の家なのに恐縮していた(笑)
曇りガラスの向こうに、洗顔している叔父の影が見えた。
(向こうからも、こちらが見えてるのかな?)
と思って、扉に近づいてみた。
叔父の動きが止まった。
(見てるんだ)
(姪の裸でも妄想してるのかな?)(笑)
と思い、
「お兄さんも、一緒にいかがですか?」
と言ったら、慌てた様子で、
「ごゆっくり」
と言って出て行った。
(どんな顔をしてたんだろう)(笑)
叔父の慌てた顔を想像しながら、ニヤけてしまった。
洗面所と兼用の脱衣所に戻ると、私が脱ぎ散らかした服と下着が、そのままカゴに入っていた。
(これも見られたんだろうな)(嬉)
と思ったら、羞恥心より好奇心が湧いた。
ショーツは履いたけど、ブラジャーは着けずに服を着た。
この日は、叔母夫婦の家で大掃除をする。
チカラ仕事は、私の役目。
病人の叔父には、私達の手伝いをさせた。
「お兄さん、これ重いから、そっちを持って」
と言って、大きな段ボール箱を抱えると、私はワザと箱の上にオッパイを乗せて反応をみた。
「お兄さん、足元きをつけて」
と言ったけど、叔父は私のオッパイをチラチラ見て、見ぬフリをしていた。
(意外と元気じゃん)(嬉)
と思いながら、叔父の視線に、私も元気を貰い、午前中の仕事を終えて、お昼を食べた。
「Tシャツが、汗で濡れてるわよ。風邪をひかないように着替えて来なさい」
と叔母に言われたが、
「お腹空いてるから、食べてからにする」
と言って、叔父の前で濡れたTシャツの貼り付いたオッパイを見せつけてみた。
「あら?アナタ、今日は随分と大人しいわね?」
「お気に入りの、りんちゃんとお食事できて、緊張してるの?」
と叔母がからかった。
「ばか、そんな訳ないだろ」
と言った叔父が拗ねてる顔が、可愛く見えた。
「違うの?」(笑)
と言ったら、叔父は恥ずかしそうにしていた。
こんな温かい食卓は、久しぶりだった。
子供がいないとは言え、40代の叔母夫婦は友達以上で親子未満の感じで、微妙な感じが居心地良かった。
楽しい食事を終えて、居間で昼寝をしてたら、叔母がブランケットを掛けてくれた。
休んでいるのに、気持ちは揺らいでいた。
二人の養子になる話に、心が揺れている。
仕事を辞めるのも考えたくない。
年の瀬の忙しなさに、頭の中が混沌としていた。
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