弟夫婦の住むマンション付近のコインパーキングにクルマを停めた。
車内で着ていたコートを脱いで、サンタ衣装になると、マンションへ向かった。
すれ違う人が微笑みながら私を見ていた。
入口のインターフォンで部屋番号を入力すると、姪が応対した。
「ダレでちゅか?」
「サンタさんだよ」
「え?ホント?!」
「ママ、サンタさんだよ。サンタさんが来たよ!」
と、はしゃいでいた。
「あ、お義姉さん?早かったんですね」
と義妹がオートロックを解錠したので、中に入り、エレベーターに乗って上がると、扉の外に義妹が姪を連れて立っていた。
「メリークリスマス!」
と言うと、姪が私のマスクに貼り付けた白いヒゲを引っ張った。
「あれ?お姉ちゃん?」
「お姉ちゃんがサンタさん?」
驚いた顔で私を見るので、
「うん、でも夜になったら、男のサンタさん(弟)が来るから、一緒に待とうね?」
と言った。
「あぃ!」(はい)
と答えた。
部屋に入ると、手作りの飾りで凄かった。
(昔、私も弟と準備したなぁ)
と、漠然とした記憶が甦った。
義妹が食事の支度をしている間、私は姪とツリーを飾りつけ、夜になるのを待った。
暫くして姪も疲れたらしく、グズリ始めたので、寝室に連れて行って寝かせた。
キッチンに戻り、お腹の大きな義妹に、
「大丈夫?代わるよ」
と言って、彼女を休ませた。
「ありがとうございます」
と言って椅子に腰かけた彼女は、具合が悪そうな顔をしていた。
「つわり酷いの?」
「いいえ、ただ、疲れちゃって」
と言うのでソファに寝かせて、エプロンを脱がし、窮屈そうな服も脱がせ、私は寝室からブランケットを持ってきて、裸の彼女にかけると、ショーツも脱がせた。
汚れたショーツが匂いを放った。
私は、それを洗濯機に放り込むと、彼女のタンスから洗ってあるショーツを持ってきた。
「大丈夫?まだ苦しい?」
と聞いたら
「ありがとうございます。だいぶ楽になりました」
と言ったので、洗面所のお湯で濡らしたタオルを彼女に渡して、もう一本のタオルで股間を拭いてあげた。
「あぁ、気持ち良い」
と安堵の声を漏らした義妹が、私を潤んだ瞳で見つめた。
「お義姉さん、」
と言って私の手を握って来たので、握り返してあげた。
つらそうな顔をしていた義妹の表情が緩む。
唇を近づけたら、彼女の方から唇を合わせてきた。
ブランケットの中に差し入れた手で彼女のお腹を撫でたら、
「あ、赤ちゃんが動いた!」
と彼女が言った。
「お義姉さん、お腹の子も悦んでるみたい」
と言うので、胎児の背中を撫でるイメージで、下腹を優しく撫でてみた。
「あぁん、そこがいい、良いみたい」
と吐息混じりに答える義妹の痴態に、私も興奮してきた。
「お姉ちゃん、」
エッチな声に私の「悪姉」の部分が目覚めてしまった。
今日は、イブだと言うのに、私は悪魔になった。
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