スカルプチャさん、ありがとうございます。
つづき
「また、ケンカしたの?」(怒)
見た目が「女顔」という事で、女子にはモテたけど、男子にはヤキモチをやかれて、弟は毎日のようにケンカをしていた。
受験でイライラしていた私は、心配事が増えて、言葉や態度もきつくなった。
「傷の治療してあげるから、お風呂場に来なさい」
殆ど、背丈も変わらないほど大きくなった弟を浴室へ連れて行き、お説教しながら治療して、後で自己嫌悪に陥る。
(もっと「優しいお姉ちゃん」になりたいのに、)
志望校への推薦入学が決まった後は、受験ストレスの反動もあって、姉弟でデートできるようになった。
(私ってブラザーコンプレックスかも?)
と自覚したのは、弟が知り合いに「シスコン」と、からかわれた時だった。
普通の姉弟なら、デートなんてしない。
(もしかしたら、私達って相思相愛かも?)
と妄想していた。
でも「禁断の恋」だと思うと、気持ちは落ち込み、情緒も不安定になった。
高校生になった私は、弟に出せない「告白メール」を打ちながら、欲望をもて余して、オナニーするようになった。
「大好き、大好き、大好き、」
恥ずかしくなるような言葉を文章にして、嬉し恥ずかし行為に溺れた。
告白したいけど、告白したら姉弟ではいられなくなるモヤモヤした関係が悩ましかった。
その頃、中2の弟は反抗期に入り、家のなかでも父や母とケンカするようになった。
(なんで、みんな、ケンカばかりするの?)(怒)
仲が良かった家族が、いつの間にかケンカばかり。
弟の成績や進路の話では夫婦喧嘩にもなって、「離婚」するかも?と思える事態に陥っていた。
私も本気で、どちらの親につくか考えていたけど、弟と離れる事は嫌だったから、夫婦喧嘩の仲裁をしたり、弟の勉強の面倒もみるようになった。
自分の大学受験と、弟の高校受験の手伝いを両立するために、高校生活の半分以上は、必死に勉強していた。
つづく
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