不安な胸騒ぎを感じながら、兄の部屋のドアをノックしました。
待ちかねたように、ソファから立ち上がって手招きをしました。
二人かけのローソファに座るようにいいました。
いつもは座り心地のいいソファの感触も、部屋の重苦しい空気に息
苦しさを感じていました。
「お兄ちゃんどうしたの、、、話があるんでしよう、、、」
私の前に座ってじっと見つめる兄は、どこか別人の様でした。
「由紀、、、俺、、、こんなことを言ったら由紀に嫌われるかもし
れないど、、、でも話さないと俺の気持が治まらないんだ。聞いて
くれるか由紀、、、」
「お兄ちゃん、、、何でもはなして、、、由紀、、、お兄ちゃんの
ためならなんでもできるよ、、、」
「由紀が俺のことを初恋の相手だよと、言ったときドキッとした
よ。それも異性として好きだといったとき、俺も同じなんだと気づ
いたんだ。由紀が中学生になりだんだん女らしくなる姿を見るたび
に、嬉しさの反面、妹なんだと思う気持ちがブレーキを掛けていた
んだ。ごめんな由紀、、、」
兄の口から出た言葉に思わず涙が溢れ、声をだして泣きました。
うれし泣きの涙でした。
ソファーの上で泣き崩れる私を優しく抱きしめてくれる兄。
思わず兄の腕にすがりついて泣きました。
抱きしめられながら瞳を閉じて、子供の頃の記憶を取り戻していま
した。
涙が止まり冷静になったときでした。
自然の成り行きでした。
「由紀、、、いいか、、、」
兄の近ずく眼差しが何を求めているかすぐにわかりました。
男と女のキスでした。
最初は唇が触れるだけの軽いキスでした。
歯と歯がぶつかる音に二人は、はにかみながら幸せを感じていまし
た。
いつの間にかこじ開けられた唇で、兄の舌を黙って受け入れていま
した
気がつくと舌と舌を絡ませて、兄の背中に両腕を巻きつけていまし
た。
二人は愛おしみながらも、性的にじゃれ合っていたんです。
兄の逞しい大腿の感触が私の体に伝わってくるんです。
火照った躰の中で忘れ去っていた自慰の感覚がよみがえってきまし
た。
触りたい触ってもらいたいと思う気持ちが私の心を揺らしていまし
た。
「お兄ちゃん、、、私の体を触って、、、」
パジャマ越しに兄の指先を乳房に導きました。
開けたパジャマの奥に、勃起した乳首を指先でなでられていまし
た。
私は息を荒くして兄の耳元に囁くように、今の思いを伝えました。
「触りたいの、、、お兄ちゃんの、、、触りたいの、、、どうゆう
ふうに触ればいいの、、、教えて、、、」
言葉が震えていました。
パジャマ越しに兄は自分の勃起した物を触らせながら、小さな声で
いいました。
「由紀、、、直に触りたくないか、、、パジャマを脱ぐから生で触
ってくれ、、、」
私の手の感触に残った物は固く熱い異物でした。
人間の神秘を垣間見たようで、大いに興味をそそられました。
ブリーフから飛び出した兄の物を正面から見たのはこの時が初めて
でした。
遠くから見たのは、ほんの一部の形だったとこの時気づきました。
比べようのない形と大きさに驚きと怖さすら感じました。
興味深げにじっと見ている私の態度に恥ずかしさを感じたのか?
「由紀、、、お前もパジャマのズボンを脱いで見せてくれ
よ、、、」
兄に言われるままにパジャマのズボンを脱ぎ最後のショーツを脱ぎ
捨てました。
薄毛の陰毛から露出した女性自身に、兄の熱い視線を感じていまし
た。
恥ずかしいと思う気持ちより、見て欲しい思いの方が勝っていまし
た。
兄の指先が女性自身に触れたとき、胸の鼓動の高鳴りを感じていま
した。
「由紀、、、触ってみろ、、、」
言われるままに兄の物に手のひらを添えて握らされました。
手のひらに感じる熱さと大きく脈動する生き物はまるで別の生き物
でした。
命ぜられるままに、手のひらに握らされ上下にゆっくり動かしまし
た。
兄の高まる息づかいに、風呂上がりの石鹸の香りを感じていまし
た。
私も兄の指先の動きに、脅えながらも確かな快感を感じていまし
た。
自分でする自慰とは違った高まりに、戸惑いを隠せませんでした。
愛おしむ兄の行為に、興奮と陶酔の世界に身も心も満たされていく
んです。
そして、吐く息が徐々に乱れ全身の力が抜けていきました。
自慰では得られない体の高まりが、体の芯から溢れだすんです。
抑えの効かない感覚に襲われながら、やりきれない声を出していま
した。
触れ合う喜びに心も体も満ち足りて、時間がゆっくり過ぎていきま
した。
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