妹の息使いとシーツが擦れる音と、たまに妹が唾液を啜る音だけが聞こえる時間が暫く続いた。
それまでただ一点を見つめていた妹がチラッと俺の顔を見た。
「あ、ちょ、恥ずかしいから見ないで」
急に恥ずかしがある妹に今更なにを言ってるんだと思った。
パンツをずらされて5分は確実に経っていたし、その間ずっと妹の顔を見ていたが、気付いてなかったとしたら妹の魂は何処か別のところに行ってたんだろう。
「ずっと見てたけど」
「え、嫌だ...なんで見てんの?」
「可愛かったから」
「あ、あ、ぬぁ...てか気持ちいい?」
「気持ちいいよ」
「もう出る?」
「まだ、てかお尻こっちに向いて」
「恥ずかしいから嫌だ...さっきオシッコ出たから汚いし」
「だからオシッコじゃないし汚くないよ」
「嫌だ...だって今、オシッコみたいな臭いしてるの自分でわかるもん」
「大丈夫だって」
「嫌だ...絶対臭いから嫌だ」
「俺にはいい匂いなの」
「嫌だ、嫌だ、無理無理」
抵抗する妹と少しだけプロレスをし力尽くてシックスナインの体勢になった。
恥ずかしい恥ずかしいと泣きそうになってる妹の股は乾いた潮の臭いがしていたが、俺にはいい匂いだ。
そしてフェラをして興奮したのか、厭らしい汁で更に濡らしてる妹のマンコに舌を伸ばした。
暫くは抵抗を続けてた妹だが、徐々に息を荒くし喘ぎ声を漏らし始め、クリトリスに軽く吸い付く頃には抵抗するのを諦め、また子犬の鳴き声のような喘ぎ声を上げながら、気持ちいいと繰り返していた。
「待って、それされると舐めれない...今は私の番なの...気持ちいいけど私も兄ちゃんの舐めるの」
チンポを咥え、息継ぎでもするように喘いでは、またチンポを咥えと繰り返してる妹だが、握りしめたチンポから決して手は離さない執念に驚いた。
確かにこれじゃシックスナインの意味がないと思い、クリトリスから口を離し、お尻を撫でる度にヒクヒクと動くアナルや膣を眺めながら、溢れてくる厭らしい汁を吸い取るためたまに膣に口を付ける程度にした。
そこから数分、妹とのシックスナインを楽しんでいたが、妹はフェラをやめてこちらを振り返ったかと思うと、そのまま覆い被さるように抱き付いてきた。
「まだ出ない?」
「まだ出ないと思う」
「気持ちよくなかった?」
「気持ちよかったよ、だから勃ってるんだよ」
俺は遅漏ではないが、10分程度のフェラではイケる気がしない。
射精する為にフェラさせたことがないからなんとも言えないが、あまり経験のない妹のフェラでは30分程度は平気だと思う。
「ねぇ...私、最後までしたい」
しっかり抱き付いて顔を隠している妹の表情はわからないが、もの凄い鼓動と熱が伝わってくるし、耳はあり得ないほど真っ赤になっていた。
ここまできて拒否するつもりもなかったが、いざ禁忌を犯す瞬間とはなかなかに覚悟がいるものだ。
「お前ゴム持ってるの?」
「つけたくない...このままがいい」
「それ流石にダメだよ」
「嫌だ...」
「ゴム無しではしない、持ってないなら買っくるから待ってろ」
とんでもないことを言う妹に少し恐怖したが、わざわざゴムを買いに行ってまで成し遂げようとする俺も滑稽だ。
「兄ちゃんの机...引き出しの中の財布に入ってる」
「...」
なに言ってるだコイツと思ったが、机の引き出しの中に高校の頃使ってた財布が入っていた。
それを見るまで忘れていたが、財布にコンドームが入ってるのはモテ男の嗜みと、当時はみんな使う予定も無いコンドームを財布に入れていた。
それはそうと、何故コイツはこのコンドームを知っているのか、そしてコンドームの使用期限は大丈夫なのか、2つの疑問が湧いてきた。
「この部屋のことは全部把握してるし、そこの参考書の最後の方にAちゃんとの愛の誓いが書いてあることも、その引き出しの中はBちゃんとのプリクラが入ってることも、そのCDの中身がエッチなDVDってことも...」
「もういい、わかった、お前怖えよ」
「ブラコンなめんな...てか、それには穴開けてないよ」
ヤンデレの片鱗をみせる妹に軽いホラーだと思いながら、コンドームに穴が開いてないことを確認したが、何には穴を開けたのか聞く勇気はなかった。
何はともあれ、俺はこの狂気に満ちた歪んだ愛情を向けてくる可愛い妹を抱きしめてキスをしていた。
コイツがこうなったのは、たぶん俺のせいだと思いながら。
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