次の日です。
いつも息子が帰る時間に、インターホンが、鳴りました。
出ると、モニターに高橋君が、
「どうしたの?高橋君、息子まだよ、」
「先に家で待つようにって、おじゃましていいですか?」
入れたくなかったんですが、息子の指示なので、仕方なく、
私、高橋君が上がって来る前に、履いてたのをグレーのロングスカートに替えました。
「おじゃまします。」
高橋君、息子がいつも座るリビングのソファーに、
「コーヒーが良かった?」
「いや、僕、ほんとはコーヒー飲めなくて、」
「昨日、言ってくれたらよかったのに、だったら紅茶入れるわね、ミルクかレモンどっちがいい?」
「ミルクで、あの、おばさん、今日は、」
「え?スカートのこと?いつもはこれよ、」
「そうなんですか、おばさん、脚が綺麗なんで、短い方が…」
「嬉しいわ、脚、綺麗って、また、履こうかしら、」
大学生までは短いスカート履いてたら、たまに綺麗な脚って、
でも、おばさんになってから、言われたことなんて、
「はい、ミルクティー、温かいうちに、」
「僕、昨日はびっくりしたんです。聞いてたけど、まさか、おばさんがあいつと、」
「高橋君、そのこと誰かに?」
「言ってません。約束だから。」
「ありがとう、
昨日の、ことは聞いた?」
「僕が帰ってからですか?
聞きました。
ちょと、言えないですけど、」
「そ、そうなの、
おばさんのこと、軽蔑するでしょ?」
「そんなこと、あいつが羨ましくって、」
「え?」
その時、スマホの着信が、
息子です。
「母さん、高橋来てる?」
「ええ、あなたを待ってる。」
「母さんに頼みあるんだ、」
「なんなの?」
「高橋とセックスして欲しいんだ。」
「え、何言ってるの。」
「あいつ童貞でさあ、昨日のこと話ししたら、僕もしたいって、」
「そんなの、」
「高橋、彼女いないし、お願い母さん、」
「だめに、決まってるでしょ、」
「あいつ母さんの事がタイプらしいんだ、断ったら、親に告げ口するかもしれないよ、」
「断ったらって、
そんな頼み、高橋君、知ってるの?」
「知ってるよ、あいつ、そのつもりで来てるんだから、」
「え?」
「だから母さん、お願いね、ちゃんとゴム、渡しといたから、」
「……」
「僕、終わった頃帰るから、」
息子、電話を切りました。
いくら頼まれても、息子の友達となんて、
でも、断れば…
「高橋君、あなた、今日来たのは?」
「聞きました?ええ、おばさんと、エッチしたくて、」
「……」
「僕、おばさんみたいシュッとした人好きで、」
「あなた、初めてじゃ?」
「はい、そうです?」
「初めてが、こんなおばさんでいいの?」
「いいに決まってます。凄く嬉しいです。」
「だけど…」
「おばさんがいいんです。お願いします。」
「わかったわ、高橋君。そんなに私がいいなら。」
「おばさん、シャワー浴びるから、寝室で待ってて、」
私、身体を綺麗にすると、高橋君が待つ寝室へ、
高橋君、ゴムを着けて、ベッドの上に、
それは、数分のことでした。
私、高橋君の初めての人になったのです。
「おばさん、ありがとう、」
「このことも絶対秘密よ、」
「わかってます。
でも、また、」
「これっきり、早く彼女作りなさい。」
「そんな、僕、もてないし、」
「早く服を来て、息子が帰ってくる。」
私、息子の頼みで仕方なく高橋君と、
でも、高橋君、また来るんじゃないかって、
どうしても、私、思ってしまうんです。
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