「夏子、見て、こっちにもお風呂ある。」
露天風呂は、息子が言ってた通り、広くて、色んな湯船がありました。
私達、一番大きな岩のお風呂に。
「さっきは、ありがとう夏子。」
優しい夏子、息子で汚れた私の身体を隅々まで綺麗に。
そして、私達、初めて、
「う、うん、いいの。」.
夏子の舌の感触が、まだ身体全体に残ってました。
見ると、湯舟には私達だけ。
私、気持ちを抑えきれず、夏子にキスを。
「やめて、ここでは、」
「ごめん、夏子、私、つい。」
「ねえ、向こうのお風呂行かない。檜のお風呂があるの。」
夏子、岩の風呂を出て、奥にある檜で出来た小さなお風呂へ。
「ねえ、ここ入りましょ。」
並んで座るといっぱいのお風呂でした。
肩と肩が触れそうです。
「夏子、さっきは、ごめん。」
「突然、びっくりしただけ、それより、夕食楽しみね。一番大きな舟盛り頼んであるから。」
「私、そんなの、」
「いいのよ、私出すから。」
そう言うと夏子、私の膝の上に、手を。
「あ、」
私、夏子の顔を見ます。さっきと変わりません。
「息子さんと旅行はよく行くの?」
「もう何年も、行ってなかった、」.
私、脚を少し開きます。
「え、そうなの、」
夏子の手が脚の間に、
「病気も怖いけど、夏子のとこみたいにお金ないし、」
「何言ってんの、主人、ただの銀行マンよ。」
私、脚をもっと広げました。すると、夏子、指を私の中に。
私、嬉しくて、このままお湯の中に沈んでいきそうでした。
私、溺れないように、夏子の腕を強く掴みます。
その時、背中から若い女性の話し声が、すると、夏子の指が私から逃げていきました。
「息子さん、もう帰ってるかしら。」
「そ、そうね。」
「そろそろ、戻りましょうか。」
私達、入る前選んだ、お揃いのピンクの浴衣を着て、お風呂を出ます。
部屋に戻ると、息子、布団の上でいびきをかいていました。
私、そっと入口の襖をしめます。
「寝顔だけ見てると、可愛い子供なんだけど。」
「ほんと、」
「ねえ、夏子、ひとつ聞いていい?」
「何?」
「どうして、息子と旅行を?」
「そ、それは…好きにね、好きになったみたい。」
「え、息子を?」
「おかしいでしょ、中三の男の子を。最初はね、あなたから遠ざけようと、でも、何回も会ってるうちに、男として好きに…」
「私も夏子と同じ、息子を一人の男って思ってる。」
「私、あなたの息子の事しか考えられなくなって。」
「夏子、そこまで、」
「もう、私、何言われても逆らえない。」
「私も…」
「今晩、私達どうなるんでしょ?」
「私も怖い。」
私達、手を握り合いました。
「ねえ、夏子、さっきの続き。」
「え?」
「お風呂の中の、」
「え、ええ、」
「ねえ、お願い、」
私、浴衣の裾を広げると、夏子の手を中に。
「ねえ、息子が、起きるまで、」
「う、うん。」
私、夏子にキスしました。
きっと二人、後で息子に酷いことされます。夏子とゆっくりできるのは今だけです。
私達、夕食までのほんの短い時間、悲しい身体を重ね合わせたのです。
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