当日は、明るいと恥ずかしくて嫌なので夜にすると決めていまし
た。
私は朝から緊張して、何をしていても夜にすることが頭をよぎって
手につきません。時間がたつのもとても長く感じました。
夕飯になると、もうご飯がまともにのどを通りませんでした。しか
も前日まではやたらとおしゃべりだった息子がこの日はほとんどし
ゃべりません。夕飯の食卓なんかは、知らない人が見たらケンカし
てるんじゃないかと思うくらい2人で黙って食べました。
夕飯が終わると「洗い物、俺やろっか?」と息子が言ってくれまし
た。私だけでしょうか、女ってこういう優しさにすごく弱くて、何
かお返ししたいと思ってしまいます。なので私から今日のこのあと
のことを言うことにしました。
「じゃあ、あたしお風呂の詮しめて沸かすね」
私は心臓が口から飛び出そうな思いで、次のことを言いました。
「あの、お風呂入ったらしよっか。どっちが先に入る?」
「ん、お母さん先に入っていいよ」
「わかった。えーと、どっちの部屋でするの?」
「お母さんはどっちがいい?」
「えー、どっちでもいいけど、○○の部屋かな。あんまり入ること
ないし」
「うん、いいよ。じゃお母さんが入ってる間に片しとく」
「ありがと。じゃあ、入ってきます」
お風呂は心を落ち着かせるために長めに入りました。歯も磨かなけ
ればなりませんでしたし。ただ、お風呂の時点で私の大事なところ
がもう開いているのがすごく恥ずかしいというか、私ってこんな女
だったっけ?と戸惑いました。
「出たよ~。いいお湯だった」
「ん、じゃあ俺入ってくる」
「うん、ゆっくり入って。あ、○○の部屋で待ってていい?」
「あ、うん」
私はドライヤーを持って、まず自分の部屋に行きました。髪を乾か
すと、一応薄く眉をかいて口紅もちょっとだけ付けました。服装は
どうしようかなと考えましたが、おしゃれな下着なんか持ってない
し、仮に持っててもそれをつけるのはどうかと思うので、バスタオ
ルのままでいることにしました。
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