露天風呂へ続く洗面所には、その日母が着用するであろう下着と肌着、ワンピースが用意されていた。
俺はその上に手に持った折り畳まれたものを広げた。
俺が選んだのはボディストッキング。
ワンピースタイプの水着のような形状で、ハイレグのような際どい切れ込み型ではなく、どちらかといえばスクール水着のようにしっかりと臀部まで覆っている。
もちろん着ればスケスケで、胸部と局部には綺麗なレースがあしらわれたセクシーなものだ。
さらにこの下着にはもう一つ特徴があった。
それはさて置き、俺も全裸になって母のいる外の浴場へ。
「あら、来たの?」
「せっかくだしね、温泉堪能しとこうと思って」
かつて初めて母と繋がった時、風呂場へ襲撃した時のような警戒心はない。
浴槽は広く、2組くらいのカップルは充分に浸かれる。
だが母の隣に身を沈め、すぐにその身を抱き寄せる。
母も抵抗なくその身を俺に委ねた。
柔らか肌の触り心地を楽しみながら、ゆっくりと母との会話を楽しむ。
「昨日、妊娠してもいいって言ってたじゃん?」
「えぇ? 言ったかなぁ?」
「もし本当にデキたらどうする?」
「本当にデキたら、困るけどねぇ…」
「……」
暫しの沈黙。
「…でも… デキたなら産んであげたい、かな」
「そうなんや」
「そりゃぁ、女は好きな人の子供は産みたいもんなのよ」
明るい場所で母の気持ちを聞き、なんとも答えようがなかった。
「心配せんでもデキんってw 私50やぞ!」
母は笑った。
だが確率は低いとはいえ、50代での妊娠が無いわけではない。
この時の俺は正直、母が妊娠してもいいと思っていた。
寧ろ俺の精液で妊娠させたいと。
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