それがわたしの精通でした。
アァァッ…ブルッ…ガクガク。
射精が終わっても身体中が痙攣し続けます。
そして、これまで味わったことのない快楽の後に、なんとも言えない恐怖に似た感情に包まれました。
どうしちゃったんだろう。なんだろうこの白いオシッコみたいなやつ。
わたしはふと、鼻風邪の治りかけによく出た、黄色いゼリー状の鼻水を連想しました。
わたしが鼻風邪をひくと、そのたびに母はわたしが鼻をかんだティッシュを広げて、そこに広がる鼻水の質で風邪の状況をチェックしたものです。
膿のような黄ばんだ鼻水が出だすと、「ダイくん、お鼻治ってきたわね~良かった」。
そう言いながら母はとても嬉しそうにして、頭を撫でてくれました。
そんな経験が幾度もあったわたしは、ある考えに行き着きました。
これはつまり、チンチンの病気が治りつつある兆候なんじゃないか?と。
さっきまでの恐怖は一転、途端に嬉しくなったわたしは、もう一度皮むきをしてみました。
アァァッ…。
(やっぱりそうだ、チンチンが治ってきたんだ!)
「お母さん!」
わたしは嬉しさのあまり、その場で大声を上げ、自宅にいる母を呼びました。
<続きます>
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