わたしの頭の中は、その腰の奥に感じた疼きにドンドン支配されていきました。
母と風呂に入っていない時も、その感覚を求めるようになっていきます。
ある日、突然スケートボードがしたくなり、物置小屋に向かいました。
ホコリのすえた匂いが充満する物置を探していると、手の届かない高い位置にボードがあるのを見つけました。
わたしは近くの段ボールを足場にしようと思いつき、段ボールをヨイショと持ち上げました。
すると、バガッという音と共に底が抜けてしまい、入っていたたくさんの雑誌がドサドサッと落ちてしまいました。
マズイ!と思ったのは一瞬で、めくれたページに広がったオッパイに目が釘付けになりました。
わたしは咄嗟に物置小屋から顔を出し、周りに誰もいないことを確かめると、再びその雑誌に近づきました。
静かな物置小屋内に響くんじゃないかと思うくらい、心臓がドキンドキンと高鳴っています。喉はカラカラです。
わたしはその場にしゃがんで雑誌を手に取って開いてみました。右のページには白いレースのショーツだけをつけた女性が、惜しげもなく胸を曝け出し、歯に噛んだ笑顔を浮かべています。
左ページを見ると、上段では男に胸を鷲掴みにされ苦しそうな表情です。
その下に目を移すと、仁王立ちになった男のペニスに手をあてています。
もちろんモザイク越しでしたが、女性の手の先にあるものが何かは分かりました。
その瞬間、大好きな母の笑顔や母の声、母の匂い、母の手、触診、皮むき、疼きがオーバーラップしたかと思ったら、頭の中に閃光が走り、段ボールの上にヘナヘナと座り込んでしまいました。そのまま少し座っていましたが膝はガクガクです。
脱力したように身体に力が入りませんでしたが、ペニスだけは打ち立ての鉄のように硬く、そして強く脈打っていました。
脈を打つごとにピリッピリッと、あの皮むきの痛みが走ります。
イツッ。
わたしはそっと、スボンのチャックを下ろすと、ブリーフからペニスを取り出してみました。
ペニスはプリンと上を向き、皮の先端からはサーモンピンクの亀頭が覗いてます。
手をそえてみると熱く脈を打っています。
わたしは何を思ったか、母にされたように皮を下げ出すと、痛みを感じては戻しを繰り返してみました。
するとまた、鉛が腰から股にドロリと流れる感触を感じ出しました。
実はこれまで、自分の部屋やトイレ、秘密基地で、自分で皮むきをしたことがありました。
性欲というよりはイタズラ心に近く、毎回疼きを感じては慌てて手を離しを繰り返していたのでした。
しかし、この時は疼きを感じてもそのまま続けます。疼きは腰から股に伝わり、睾丸に鈍い痛みを感じ出しました。それでも上げ下げする手は止まりません。
睾丸の痛みが弱まっても続けつつ、床に投げ出された雑誌に目をやりました。
わたしの目に入ったのは、さっきの女性が男の股間に手を這わせている写真でした。
その瞬間でした。脳天から腰にかけ稲妻が走り、驚いたわたしはペニスから手を離し、腰をかがめながらよろけてしまいました。
ふと下をみると、水しぶきが散ったような跡がまばらに広がり、ペニスを見ると、白い軟骨のような精液の塊が糸を引きながらたれ下がっていました。
<つづきます>
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