今年54歳になる母は若く見えると思う。しかし、LINEの中の母はもっと若い。
母と言うより、年上のお姉さんって感じ。そんな母に恋愛相談をすることもあった。
母の指摘は的確で、『もっと積極的に。』『女の子を大切に。』と僕に指南をしてくれるのです。
ただ、合間に送る『なら、お母さんが一番いいんだけど。』は、『はいはい。』とスカされ続けました。
ある夜、その日も母とのLINE会話を楽しんでいました。バカなやり取りを続けていたんです。
ところが、その母が突然部屋へとやって来ます。こっちは、『なんだ?なんだ?』です。
母の一言目は、『めんどくさいでしょ?』。イスに座り、もう話し込む気です。
『ちょっとは(男として)マシなったか、見に来たわ。』と、目的はそれ。
目の前に座られると、なかなかLINEのような話は出来ないもの。
『もぉー。』と、やり場のない気持ちが先に出てしまいます。
しかし、母は違ったようです。生の声を聞きに来てくれたのです。
『なにが「もぉー。」なのよぉー。話してくれたら、いいやないのー。』
『恥ずかしいってー。』
『何を恥ずかしがることがあるのよー。メール(LINE)みたいに話せばいいんよー。』
『あのなぁー。、、言えるはずないやろー?前から言ってるやろー?好きやって!』
『言えるやないのー。ちゃんと言えたやないのー。男が変な手紙とかで、コソコソしないのー。』
その通りです。手紙のことを言われると、『バカなことをした。』ともう言葉もない。
最後に、『なぁ?どうしたら、お母さんと付き合えたりするー?』と究極の質問を母にぶつけていた。
溜め息をついたが、『なら、自分で考えて頑張ってみなさい。責任はお母さんが取ってあげるから。』と絞り出してくれました。
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