不定期ながらも、母へのちょっかいはそれからも行われました。ただ、キスだけは絶対させてくれません。
『それだけは違う。』と信念があったようです。
土曜日。珍しく、父は外出。意気投合をし、母と出掛けることに。
その日も、二人でブラつくだけのお決まりのデートでした。
帰り道。
運転していた僕は、車を停めます。そして勇気を出し、『あんなとこ行ってみる?』と母に聞きます。
目の前に見えていたのは、とても古そうなラブホテルです。
『まだ、はやーい。』
『まだ早い?いつになったら、お母さんと行ける?』
『入りたいのー?』
『どっちでもいいけど。』
『なら、今はダメー。また今度ー。』
撃沈しました。断られると思っていても、落胆の顔は隠せなかったと思います。
しかし、それがそうでもなかったんです。
車内では、『でも、もうそろそろかぁー。』と母が自分に言い聞かせていました。
そして、こんな話をしてきます。
『さっき、どんな気持ちで誘った?』
『なにが?』
『ホテル。どんな気持ちでお母さん誘った?』
『一緒に入ろうかな?と。』
『もし、一緒に入ったら、どうなってたと思う?』
『どうやろー?』
『セックスとか絶対するよねぇ?お母さんとしたかったー、?』
『どういう意味?』
『お母さんとセックスとかしたくなったから、誘ってくれたんでしょ、今?』
『そうかも。』
それを聞いた母は、一人で考えていました。1つの答えを導き出そうとしているように見えます。
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