母はスーパーで買い物を済ませた。車を走らせる僕に、『ちょっと、そこ入る?』と言って来る。
記念公園だった。駐車場はまばらで、母の指示に従い駐車場に車を停めた。
1分程度の沈黙のあと、『触ってみる?』と僕の前に手を延ばして来ます。
『ここまでならいいわ。許す。』と、手で遮断をしたのは肘の部分。それより先はダメということ。
意味もよく分からず、母の手の甲へと触れました。赤面が始まります。
『恥ずかしい?ドキドキする?どっち?』と聞く母に、『ドキドキかなぁ。』と伝えました。
『やろねぇ?』と言われました。でも、『あんただけでないよ?私もドキドキしてるんよ。』と言うのです。
母の腕は細かった。揉むように奥へと進んでしまい、遮断された肘など通り越してしまう。
腕から肩に上がろうとした時、『過ぎたぁー。誰がそこまでいいと言ったー?』と止められます。
母は笑いながら、『その顔、やめー。』と言ってきます。意味がよく分からない。
しかし、『スケベそうな顔になってるわー。』と言われてしまい、手を引いてしまいます。
僕の手を、今度は母が握ります。『なに引っ込めてるんよー。もっと頑張らんとぉー。』と言います。
細い手は、何度も僕の腕を滑りました。敏感な腕には鳥肌が立ちました。
母の肩を掴むと、『アホ!』と怒られました。キスでも出来るかと調子に乗ってしまったのです。
ただ母は、『まだまだ。はやいー。』と言っていました。チャンスはあったんです。
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