お風呂の扉の前に敷かれた一枚のバスタオル。脱衣場がないため、このタオルが脱衣場代わりです。
暖かかった昨日とは違い、冷え込んだ北海道。5月と言うのに、冬並みに着込んでしまっています。
二人のセーターが、脱衣用のカゴへと入れられて行くのです。
風呂の扉が開くと、僕も母も何も身にまとうことなく、全裸で入って行きます。
先に僕が浴槽に入り、母に手を延ばしました。エスコートのつもりでしたが、母は何も言いません。
二人で向き合い、座るのです。
「マサくん、お母さんのこと好きー?。。」
向き合っている母がそう聞いて来ました。面と向かって言われ、「好きだけど。。」と弱めに返します。
「どのくらい好きー?」
そう聞かれると、もう言葉が見つかりません。「どのくらいってー?。。」と逆に返してしまうのです。
「愛してくれるー?お母さんのこと愛してくれるなら、お母さん、マサフミの彼女になってあげようかなぁーと思って。。」
愚かでした。。。
女性からそんなことを言われたことがない僕は、目の前の女性の気持ちが分からなかったのです。
結果、女性に「逆告白」をさせてしまいました。男として、どうなのでしょう。。
それでも言葉が出ません。身体が熱く、顔が赤面してしまっているのが分かります。
「母とセックスしに来ただけ。」と思っていただけに、この空間が辛い。経験不足なのです。
「愛してる。。愛してるよ。。」
これでもかと言うほど顔が真っ赤になり、「愛してる。」と言う度に身体がしびれました。
生まれて初めて、女性に告白したのですから。。。
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